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落ち葉と魚

◆◆18

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胸の中心に石とロモソルーンの暖かい大きな舌の感触を感じる。
別にシェルがロモソルーン相手に恥ずかしがる事は無いハズなのに、何故かドキドキして頬が赤く染まった。
服の中のロモソルーン嘴から『ふぅっ』っと暖かい息を吹きかけられる。
ロモソルーンの吐息で服が膨らんだと同時に小さな魔法陣が胸元に光った。
クルクルと静かに魔法陣は回っていて、むねの中心に押し付けられた舌は動かずそのまま留まっている。
シェルの心臓だけが賑やかに早鐘の様なリズムで音を立てていた。
緊張で肌が敏感になり、布ズレすらも気になって、何だか気恥ずかしい、胸の中心に熱が溜まる、心なしか、シェルの吐く息にも熱がこもり出した気がした。
「ろ、ロモソルーン?何をしているの?」
シェルがそう問いかけた時に、胸に合った石の感触が『ふっ』と消えた。
「あれ?」
ロモソルーンの舌と自分の胸の間からこぼれたのだろうかと、ズボンと服の境目を慌てて押さえてみたがそれらしい感触は無い。
魔法陣が服の中に吸い込まれる様に消えてロモソルーンの嘴もシェルの服の中から出て行った。
慌てて自分の服の中を覗き込んだシェルが見つけたのは自分の胸の中心に埋め込まれた小豆程の魔石。
ロモソルーンの目の様に輝いていた。
「こ・・・・・れ・・・・。」
石と素肌なのにつなぎ目が分からない位同化している。
ルアルア***る***
いつもの様にお決まりの鳴き声を上げると、戸惑うシェルのそのまま尻尾に乗せてロモソルーンはご機嫌で自分の竜舎に帰った。
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