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落ち葉と魚
◆2
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「うーん・・・・・」
シェルは耳の軟骨をいじりながら少し顔をしかめた。
ロモソルーンに体液を舐められたあの一件以来、耳の調子がおかしいのだ。
ドラゴンというドラゴンの声が雑音が混ざって聞こえる。
それは薄い氷が桶の中でぶつかりあう様なシャラシャラとした美しい音の時もあれば、枯葉が擦れるカシャカシャとした乾いた音の場合もある。
ロモソルーンの声には、よく、ザワザワとした夏の広葉樹の葉擦れの音みないな音が重なって聞こえてきた。
たまに人の声の様な気さえする。
ドラゴン以外の動物の声にも音に対してもそんな症状は出ず。
他の人達に聞いてもそんな現象は起きていないと言うのでやはりシェルの身にだけ起きてる事らしい。
ルメラに相談しても全く原因は分からなかった。
念のため一週間おきに通院する約束になっていて今日は二回目の診察を受けるためにウォルターの竜舎に向かっている。
と言ってもシェルはロモソルーンの背中にのっているだけだが。
意気揚々とシェルを尻尾の付け根にのせて歩くロモソルーンの背中でシェルは軽くため息をついて辺りの景色を眺めた。
ロモソルーンの竜舎は谷の小高い所にあって、谷の人里からは少し離れている。
その辺り一帯はアチコチに竜舎が有るので 魔獣や妖魔は出ないが、自然は豊富で見事な秋の景色を作り上げていた。
真っ赤に色づく木の葉の間の奥に針葉樹の深緑、さらにその隙間から細く見える岩肌はいつにも増して白く見え、まるで天へ目指す白い階段の様にも見える。
「綺麗だねロモソルーン。」
この竜舎に来て以来毎年見ている風景だが何度見てもやはり美しいと思った。
シェルがロモソルーンに声をかけると
「ルルークルル、ルア」#
と何やら同意らしき返答をしてきたが、やはりシェルにはロモソルーンの声に何かの音が混じった様に感じられた。
シェルは耳の軟骨をいじりながら少し顔をしかめた。
ロモソルーンに体液を舐められたあの一件以来、耳の調子がおかしいのだ。
ドラゴンというドラゴンの声が雑音が混ざって聞こえる。
それは薄い氷が桶の中でぶつかりあう様なシャラシャラとした美しい音の時もあれば、枯葉が擦れるカシャカシャとした乾いた音の場合もある。
ロモソルーンの声には、よく、ザワザワとした夏の広葉樹の葉擦れの音みないな音が重なって聞こえてきた。
たまに人の声の様な気さえする。
ドラゴン以外の動物の声にも音に対してもそんな症状は出ず。
他の人達に聞いてもそんな現象は起きていないと言うのでやはりシェルの身にだけ起きてる事らしい。
ルメラに相談しても全く原因は分からなかった。
念のため一週間おきに通院する約束になっていて今日は二回目の診察を受けるためにウォルターの竜舎に向かっている。
と言ってもシェルはロモソルーンの背中にのっているだけだが。
意気揚々とシェルを尻尾の付け根にのせて歩くロモソルーンの背中でシェルは軽くため息をついて辺りの景色を眺めた。
ロモソルーンの竜舎は谷の小高い所にあって、谷の人里からは少し離れている。
その辺り一帯はアチコチに竜舎が有るので 魔獣や妖魔は出ないが、自然は豊富で見事な秋の景色を作り上げていた。
真っ赤に色づく木の葉の間の奥に針葉樹の深緑、さらにその隙間から細く見える岩肌はいつにも増して白く見え、まるで天へ目指す白い階段の様にも見える。
「綺麗だねロモソルーン。」
この竜舎に来て以来毎年見ている風景だが何度見てもやはり美しいと思った。
シェルがロモソルーンに声をかけると
「ルルークルル、ルア」#
と何やら同意らしき返答をしてきたが、やはりシェルにはロモソルーンの声に何かの音が混じった様に感じられた。
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