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星空
◆◆5
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あんなに憧れた騎士団長の姿が今は何より恐ろしいものに見える。
この男が、この男が今さっき、何をした?
ガチャガチャと音がして陰から副団長と特攻隊長が出て来た。
「所詮子供ですね、団長がおっしゃった通り一番慣れた場所に逃げて来た。」
シェルを嘲る様に見下ろしながら言う副団長に隊長が答える
「この一家は他に身寄りも無いからな、特に行ける場所なんて限定されるのさ。」
騎士団長が数歩下がったのと入れ違いに、汚い物を見る様な見下し切った目をして特攻隊長がシェルの前まで進み出て来た。
雨の中来たにも関わらず、剣は未だ血が滴っていた。
剣の切っ先をシェルの心臓に向けて合わせ問うた。
「さて、薬屋の息子シェル、お前の両親はな、偉大なる国王陛下の命に逆らった逆賊だ。逆賊の子供の末路はお前も知っているな?奴隷だ。」
副団長がクスクス笑って口を挟んできた。
「そりゃぁ良い。お前位の器量ならまぁ。ペットとしてさぞや人気が有るだろうな。俺が可愛がってやっても良い位だ。」
言っている意味は分からないがその残酷な下卑た笑いに慄いてジリリとシェルはへたり込んだまま後ずさった。
「おっと。」
特攻隊長が一歩前に踏み出し構えた剣で後を追う。
そんな事しなくても寒さで凍えたシェルの体は最早彼の思う様には動かなかった。
震えてカチカチとなる歯は寒さの為なのか恐怖の為なのかも判別がつかない。
「奴隷は嫌か?」
特攻隊長が問う
「何たってお前の行きつく先は十中八九性奴で決まりですからね。」
副団長が笑っていた。
この男が、この男が今さっき、何をした?
ガチャガチャと音がして陰から副団長と特攻隊長が出て来た。
「所詮子供ですね、団長がおっしゃった通り一番慣れた場所に逃げて来た。」
シェルを嘲る様に見下ろしながら言う副団長に隊長が答える
「この一家は他に身寄りも無いからな、特に行ける場所なんて限定されるのさ。」
騎士団長が数歩下がったのと入れ違いに、汚い物を見る様な見下し切った目をして特攻隊長がシェルの前まで進み出て来た。
雨の中来たにも関わらず、剣は未だ血が滴っていた。
剣の切っ先をシェルの心臓に向けて合わせ問うた。
「さて、薬屋の息子シェル、お前の両親はな、偉大なる国王陛下の命に逆らった逆賊だ。逆賊の子供の末路はお前も知っているな?奴隷だ。」
副団長がクスクス笑って口を挟んできた。
「そりゃぁ良い。お前位の器量ならまぁ。ペットとしてさぞや人気が有るだろうな。俺が可愛がってやっても良い位だ。」
言っている意味は分からないがその残酷な下卑た笑いに慄いてジリリとシェルはへたり込んだまま後ずさった。
「おっと。」
特攻隊長が一歩前に踏み出し構えた剣で後を追う。
そんな事しなくても寒さで凍えたシェルの体は最早彼の思う様には動かなかった。
震えてカチカチとなる歯は寒さの為なのか恐怖の為なのかも判別がつかない。
「奴隷は嫌か?」
特攻隊長が問う
「何たってお前の行きつく先は十中八九性奴で決まりですからね。」
副団長が笑っていた。
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