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ロモソルーンには秘密がある
◆◆◆◆5
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そして孤独は卵の中身を壊すんだよ、魔力枯渇と孤独がその卵にとって限界を超えた時、中の雛は己の孤独を呪い、その呪いを魔力の代わりにし、ドラゴンとしての知性や理性を全く持たない狂暴で食い散らかす事しか出来ない狂ったドラゴンとして孵化する。それが闇落ちだよ。中身は魔物、肉体だけがドラゴン・・・そしてその闇落ちしたドラゴンは異常なまでにドラゴンを殺そうとする。憎いのかも知れないね、無事生まれた他のドラゴンが・・・そうなると私たちにとっては驚異だ。殺すしかない。それのリミットが大体200年だ・・君のロモソルーンは1000年耐え抜いたんだよ・・・どう思う?」
ウォルターは、この他国出身の小さな人間の中の更に小さな人間のシェルがどんな反応をするのか伺った。
一匹の雄の同族がやたらと恋い焦がれる人間の男が、このドラゴンの悲劇を聞いて己がソレを一つ防いだのだと知って・・・。
同族殺しを未然に防いだ己の功績を誇示するだろうか?何か褒美をねだって来るだろうか?それとも己を恋い焦がれるドラゴンの異常性に気付いて怯えるだろうか
「あの・・・」
艶やかな黒髪の、トホスマ・スダの人間達より更に真っ白な肌の華奢な人間が口を開く
「なんだね」
「ドラゴンは・・・卵の中にいる時の記憶って有るのでしょうか?」
「・・・・・・は?」
予想だにしてい無かった切り返しに思わず間抜けな返事をしてしまった。
シェルは質問を繰り返す。
「だから、ロモソルーンは卵の中にいる時の記憶って持っているのでしょうか?」
とても大事な事を確認する表情で、シェルはウォルターに質問を投げ掛けた。
ウォルターは、この他国出身の小さな人間の中の更に小さな人間のシェルがどんな反応をするのか伺った。
一匹の雄の同族がやたらと恋い焦がれる人間の男が、このドラゴンの悲劇を聞いて己がソレを一つ防いだのだと知って・・・。
同族殺しを未然に防いだ己の功績を誇示するだろうか?何か褒美をねだって来るだろうか?それとも己を恋い焦がれるドラゴンの異常性に気付いて怯えるだろうか
「あの・・・」
艶やかな黒髪の、トホスマ・スダの人間達より更に真っ白な肌の華奢な人間が口を開く
「なんだね」
「ドラゴンは・・・卵の中にいる時の記憶って有るのでしょうか?」
「・・・・・・は?」
予想だにしてい無かった切り返しに思わず間抜けな返事をしてしまった。
シェルは質問を繰り返す。
「だから、ロモソルーンは卵の中にいる時の記憶って持っているのでしょうか?」
とても大事な事を確認する表情で、シェルはウォルターに質問を投げ掛けた。
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