29 / 431
ロモソルーンには秘密がある
◆◆◆4
しおりを挟む
「うわあああああぁぁぁぁあ!」
絶叫と共にシェルは飛び起きた。
パニックを起こし、暖かいロモソルーンの懐から這い出そうとして囲いこまれそのまますがり付く。
「いやだぁあ!いあっ・・・あぁアレはいやぁぁ!ギース!」
大きな鍵爪のついた暖かい手がシェルをそっと包んだ。
シェルはそのあの時は決して無かった温もりにしがみつく。
ロモソルーンの山吹色の瞳が心配そうにシェルの顔を覗きこんで来た。
・・・眩い金色。
暖かい角灯の様な山吹色・・。
「いや・・・・たす。助けてもう死骸はいや・・・・腸詰めも・・・冷たい・・うぅううーいやぁ・・・」
ガチガチと歯を鳴らして怯えるシェルをロモソルーンがそっと自分の体で包んだ。
酩酊するほど飲んだ酒の酔いは抜けておらず。シェルはまだ夢と過去の中から抜け出せずにグズグズと泣きながらロモソルーンにすがり付いている。
どんな悪夢のせいなのかロモソルーンには予想しか出来ないが、泣きじゃくっているのにシェルの下枝が反応してしまっているのが何とも哀れに見えた。
シェルの過去を思うとロモソルーンは腸が煮えくり返るほどの怒りを覚えずにはいられなかった。
自分が・・・自分が全部教えたかった。
こんな悪夢と共にもたげる歪んだ性欲などではなく。
ただ睦会う幸せでいっぱいにして・・・。
いまだカタカタと震えるシェルをそっと鼻先で撫でてため息をつく。
今夜のシェルの症状は相当酷い、悪夢で恐慌状態になったシェルを慰める秘密の方法を使う事にした。
「クルル」と喉を鳴らしてロモソルーンが舌でシェルの汗をぬぐい、同時に魔法をかける。
回復魔法の魔方陣がシェルの頭上に小さく広がりロモソルーンの瞳と同じ金色の光が降り注いだ。
シェルの青ざめた怯えた表情が血色が戻り欲情だけが残るトロリとして甘い表情に変わった。
「ん・・・ぅん・・・」
絶叫と共にシェルは飛び起きた。
パニックを起こし、暖かいロモソルーンの懐から這い出そうとして囲いこまれそのまますがり付く。
「いやだぁあ!いあっ・・・あぁアレはいやぁぁ!ギース!」
大きな鍵爪のついた暖かい手がシェルをそっと包んだ。
シェルはそのあの時は決して無かった温もりにしがみつく。
ロモソルーンの山吹色の瞳が心配そうにシェルの顔を覗きこんで来た。
・・・眩い金色。
暖かい角灯の様な山吹色・・。
「いや・・・・たす。助けてもう死骸はいや・・・・腸詰めも・・・冷たい・・うぅううーいやぁ・・・」
ガチガチと歯を鳴らして怯えるシェルをロモソルーンがそっと自分の体で包んだ。
酩酊するほど飲んだ酒の酔いは抜けておらず。シェルはまだ夢と過去の中から抜け出せずにグズグズと泣きながらロモソルーンにすがり付いている。
どんな悪夢のせいなのかロモソルーンには予想しか出来ないが、泣きじゃくっているのにシェルの下枝が反応してしまっているのが何とも哀れに見えた。
シェルの過去を思うとロモソルーンは腸が煮えくり返るほどの怒りを覚えずにはいられなかった。
自分が・・・自分が全部教えたかった。
こんな悪夢と共にもたげる歪んだ性欲などではなく。
ただ睦会う幸せでいっぱいにして・・・。
いまだカタカタと震えるシェルをそっと鼻先で撫でてため息をつく。
今夜のシェルの症状は相当酷い、悪夢で恐慌状態になったシェルを慰める秘密の方法を使う事にした。
「クルル」と喉を鳴らしてロモソルーンが舌でシェルの汗をぬぐい、同時に魔法をかける。
回復魔法の魔方陣がシェルの頭上に小さく広がりロモソルーンの瞳と同じ金色の光が降り注いだ。
シェルの青ざめた怯えた表情が血色が戻り欲情だけが残るトロリとして甘い表情に変わった。
「ん・・・ぅん・・・」
25
お気に入りに追加
408
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる