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🎃約束の10月30日4−10

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濃いめのスキンシップをし始めたこの時、琢美はすでに、心が引き返せない所まで来てたんだ。
俺達は、一つのクレープを二人で変わり番こにかじりながら店の横の道路脇の壁によりかかりながら食べた、繁華街の道路って基本的にキッタネェんだケド、店の店主が掃除でもしてるのか、寄りかかれる位に綺麗だった。
食べてる内に、琢美は段々と俺にくっついてきてて、それでも俺はやっぱり『今日は本当に珍しいくらい外でラブラブできるな』位にしか思わなかった。
何だかんだ言って、俺もSMクラブやこの辺りの区画の酷い光景を目の当たりにして、ちょっと頭のネジが緩んでいたのかも知れネェ。
流石に変だなって思ったのは、琢美が完全に俺を抱き込んでクレープをそっちのけで俺に体をこすり付けながら頭に繰り返しキスをし始めた頃だった。
琢美の行動としては、流石に大胆過ぎる気がした。
「たくみ?クレープ、食わねぇの?」
「うん・・裕ちゃん全部食べて良いよ」
琢美はちょっとどうかと思う位甘党だ、クレープとかアイスクリームとか、大好きで、目の前に置かれたら食べずにはいられないタイプ。
自宅で酒飲む時だって、アイスクリームにウィスキーやリキュールを垂らしたりする位。
それが、こんなデートのさ中に、俺から食べさせてもらえるなんてシチュエーションで遠慮するなんて、ありえない。
機嫌が悪くなってるとかなら分かるけど、今の俺達は最高に良い雰囲気で、とてもじゃないがクレープをほったらかしにする要因は見当たらなかった。
「どうした?具合悪い?タクシー拾って帰るか?」
俺は慌てて振り返ろうとしたら、琢美に強く抱きしめられて阻止された。
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