パンプキンハニー・パン・パン ♥スイスパ サブストーリー１♥

🎃約束の１０月３０日４ー５

「うん、マリファナは葉っぱだけどね、キノコやハーブはあまりにも種類が多くて本当は禁止すべきなのに政府が対応しきれていない物もある、脱法ドラッグはそれらを利用して作られてる事が多い。
つまりね、脱法ドラッグっていうのは、検査の結果、安全が確認されて許可を出された訳じゃなくて、検査してないだけの物も大量に混じってるから、本当はものすごく怖い物なんだ。
最近だと無料で配られたグミを食べて亡くなった人もいるんだよ。
内臓を壊しかねない物だってある」
「こわ！」
そうだ、グミ食べて死んだ人のニュース、一時期ものすごい流れてた。
「一応申し上げておきますが、当店で取り扱っている物はそんなヤバい物はありませんからね、メーカーで十分な検査を行って、安全性が確認できた物しか置いておりません」
琢美の説明を聞いて何か感じる物があったのか、店長は必死で言い訳をしてきた。
『違法薬物混じってたくせに』とかツッコミ入れたかったけど、やめておいた。
店長の様子を見る限り、シリアスに本人が一番ショックを受けてそうだったから、傷口に塩塗りこんでも良い事は起きない。
「今回のはニュースのグミとは違う製品だけど、つい最近禁止されたばかりの品物が混ざってたんだ。
　多分、このお店で審査された時は未だ違法じゃなかったんだよ」
「ああ・・・」
なんか色々怖えなぁ、
「本当に助かりました。
　あの、これはお礼と言うにはアレですが、どうかお受け取り下さい、大丈夫です、中身が見えないバックに入れさせて頂きました」
そう言って、店長は何かカッコよさげな紙袋を差し出してきた、結構大きくてA３を縦に二つ並べた位の大きさがある。