パンプキンハニー・パン・パン ♥スイスパ サブストーリー１♥

🎃約束の１０月３１日 ３－８

スレイブ達はこぞって電撃が出る所を蹴飛ばした。
その度に電飾がフラッシュを起こし、バチバチという痛そうな電気ショックの音と豚の鳴き声が響いてきた。
興奮したスレイブ達は奇声を上げて無茶苦茶にコバが入っているケースを叩き、蹴飛ばした。
会場の盛り上がりは天井知らずにヒートアップして行き、まるで会場は魔女のサバトの様になっていった。
他の電撃が出る場所も、興奮したスレイブ達によって暴かれていった。
みっともない衣装で、悲鳴を上げてのたうち回るコバを見て、スレイブ達は目を爛々と輝かせながら暴力を続けた。
俺の目には、スレイブ達は喜々としてコバに暴力を振るっている様に見えた。
「なぁ、アイツラ、スレイブなんだろ？
　って事は『M』なんじゃねぇの？
　無茶苦茶大興奮してコバの事フクロ袋叩きにしてね？」
あまりにもコバの周囲のスレイブが楽しそうに暴力を振るっているので、俺は思わず高岡に聞いた。
白けた顔してグラスの酒を飲んでいた高岡は、やはり白けた顔をしながら豚の鳴き声を上げるコバを見つめながら答えた。
「そりゃそうさ、奴らにとっちゃこのイベント、焼き肉食べ放題みたいなモンだもの」
「は？」
「あいつ等にとっちゃ暴力はご褒美なのさ、罪悪感なんて湧かない。だって自分がされて嬉しい事だからな。琢美ちゃんさ。サラリーマンだっけ？会社に居るだろ。割と。
誰に何度止められても、女子イビってハァハァしてる男。あれな、大概無自覚な自称『サディスト』の『ドM』だぜ。暴力に躊躇いの無い奴らは大概『マゾヒスト』さ。
暴力ですらご褒美になる超絶かまってちゃんなんだよ」
高岡は、途中から、俺から目線を外して琢美を見ながら話しだした。