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ハネムーンはベッドの中で3
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リリィが発情期に入って十四日目、ようやくそれは明けた。
目が覚めた時に何もされていない、久しぶりの普通の朝を迎え、それを知ったサナリアが隣で眠るリリィの腹に顔を埋めた。
・・・・何とも言えない柔らかな肌触りにうっとりして頬ずりすると、腹の持ち主の目が覚めた気配がした。
ゴツゴツとした武人特融の武骨な手が、サナリアの長い髪を優しく掻き上げて耳の後ろを擽り、スルリと肩まで撫でて来た。
「おつかれさん。」
二週間もリリィの発情期に一人で対応したサナリアにリリィが労いの言葉をかける。普通の人間が獣人の発情期に一人で対応するのは並大抵の事では無い、しかもリリィは規格外だ。
「ふふふ、セックス一色のハネムーンでしたね。私の方が感覚を日常の戻すの時間がかかりそうです。」
サナリアは促されるままに素直に起き上がると、リリィに軽く口づけを落とした。
朝日の中、サナリアの真っ白な素肌にボディーチェーンだけが周りり着いて、キラキラと彩っている。
リリィが散々捏ね回したサナリアの胸の尖りは未だ先が赤く色づいたままになっていた。
しかも
「本当だ、欲情してる臭いがする。」
リリィが鼻を近づけると、サナリアの体からはふわりとリリィを誘うフェロモンが香っていた。
リリィが匂いを嗅ぎながらベロリとサナリアの耳の後ろを舐める。
「この鼻はそんなモノまで嗅ぎつけるんですか・・・獣人とは便利なのか、不便なのか・・・。」
くすくすと笑いながらサナリアはリリィの大きな豹の鼻を撫でた。
「んー。鼻の利く獣人と発情期の無い人間が番った時に問題の原因になる位にはなぁ。鼻の効く系統の獣人の男は大概相手の発情で自分も発情したりするからな。それが便利な時も有るがな。」
そう言いながら、リリィはサナリアと体制を入れ替えてのし掛かり、サナリアの肩に鼻を埋めた。
ウットリしながらサナリアの匂いを嗅いでいる。
「しかし、貴重な体験だな、いつも俺が盛って押し倒すのが恒例なのに、今日はお前の方が先に盛ってる。状況的にすげぇ燃える。」
「まさか、再発ですか?。」
甘えるリリィの頭をサナリアが優しく撫でた。
「イヤ、流石に再発はねぇが、気力、体力満タンの朝イチにこの匂いと裸にヤラシイボディチェーンはクるな。」
調子にのったリリィがボディチェーンでサナリアの乳首を撫でた。
「あぁぁ、朝は、ねぇ。」
サナリアはリリィの好きにさせた。
リリィの足がサナリアの足に絡み、広げさせる。
「ダーリン?感覚が未だ日常に戻って無いんだって?リハビリセックスするか?」
茶目っ気をだして誘ったリリィに、同じく冗談交じりにサナリアが問いかける。
「貴方相手にリハビリなんて出来るんですか?」
「ゆっくりする。」
「スローセクスは極まると普通のセックスより快感が深いって話ですよ。」
「じゃぁ、何か気を紛らわせながらしよう。イヤか?」
ハネムーン休暇はあと一週間有る。サナリアに否やを言う理由は無かった。
「何の話をしましょうか?私の魔獣生態学講義でもしましょうか?。」
了承を得たリリィがご機嫌でサナリアの躰中に手を這わせ始めた。
サナリアもリリィにキスをする。
「それ、俺に教えようと思ったら、幼児に教えるレベルから始める必要があるぞ。別の時にしてくれ、そうだ。雑貨屋の店主が妙な歌を教えてくれたよ。サナリア、魔女の歌って知ってるか?」
「あぁ、『魔女が踵を掻き鳴らした』ってヤツでしょう?『吸血鬼の金剛石』の店主ですか?あの人貴方にそんな話までしたんですか・・・。相当気に入られたんですね。」
「おぅ、謎の継承がどうとか、ワケの分からない事を言ってたぞ。」
リリィの長い尻尾がサナリアの太ももを擽る。足に絡んでいるチェーンと魔石がキラキラとした音を立てた。
「謎の継承。又、実りの無い事を・・・あの人、一時本気で魔女探ししてましたからねぇ。無駄なのに。」
サナリアも組み敷かれながらリリィの脇腹や胸を撫でて誘った。
リリィがブルりと身震いをして、両手でサナリアの頬を包むと優しく噛みつくみたいなキスをした。
「無駄なのか。」
「無駄ですね。」
「魔女はいるのか?」
「それも不確かです。」
二人はくるりと上下の位置を変えた。自然とリリィの腰をサナリアが跨ぐ形になる。リリィには絶景だ。
「・・・魔女ってあんまりいい奴そうにないな、居たとしても。」
「何でそう思うんですか?。」
目が覚めた時に何もされていない、久しぶりの普通の朝を迎え、それを知ったサナリアが隣で眠るリリィの腹に顔を埋めた。
・・・・何とも言えない柔らかな肌触りにうっとりして頬ずりすると、腹の持ち主の目が覚めた気配がした。
ゴツゴツとした武人特融の武骨な手が、サナリアの長い髪を優しく掻き上げて耳の後ろを擽り、スルリと肩まで撫でて来た。
「おつかれさん。」
二週間もリリィの発情期に一人で対応したサナリアにリリィが労いの言葉をかける。普通の人間が獣人の発情期に一人で対応するのは並大抵の事では無い、しかもリリィは規格外だ。
「ふふふ、セックス一色のハネムーンでしたね。私の方が感覚を日常の戻すの時間がかかりそうです。」
サナリアは促されるままに素直に起き上がると、リリィに軽く口づけを落とした。
朝日の中、サナリアの真っ白な素肌にボディーチェーンだけが周りり着いて、キラキラと彩っている。
リリィが散々捏ね回したサナリアの胸の尖りは未だ先が赤く色づいたままになっていた。
しかも
「本当だ、欲情してる臭いがする。」
リリィが鼻を近づけると、サナリアの体からはふわりとリリィを誘うフェロモンが香っていた。
リリィが匂いを嗅ぎながらベロリとサナリアの耳の後ろを舐める。
「この鼻はそんなモノまで嗅ぎつけるんですか・・・獣人とは便利なのか、不便なのか・・・。」
くすくすと笑いながらサナリアはリリィの大きな豹の鼻を撫でた。
「んー。鼻の利く獣人と発情期の無い人間が番った時に問題の原因になる位にはなぁ。鼻の効く系統の獣人の男は大概相手の発情で自分も発情したりするからな。それが便利な時も有るがな。」
そう言いながら、リリィはサナリアと体制を入れ替えてのし掛かり、サナリアの肩に鼻を埋めた。
ウットリしながらサナリアの匂いを嗅いでいる。
「しかし、貴重な体験だな、いつも俺が盛って押し倒すのが恒例なのに、今日はお前の方が先に盛ってる。状況的にすげぇ燃える。」
「まさか、再発ですか?。」
甘えるリリィの頭をサナリアが優しく撫でた。
「イヤ、流石に再発はねぇが、気力、体力満タンの朝イチにこの匂いと裸にヤラシイボディチェーンはクるな。」
調子にのったリリィがボディチェーンでサナリアの乳首を撫でた。
「あぁぁ、朝は、ねぇ。」
サナリアはリリィの好きにさせた。
リリィの足がサナリアの足に絡み、広げさせる。
「ダーリン?感覚が未だ日常に戻って無いんだって?リハビリセックスするか?」
茶目っ気をだして誘ったリリィに、同じく冗談交じりにサナリアが問いかける。
「貴方相手にリハビリなんて出来るんですか?」
「ゆっくりする。」
「スローセクスは極まると普通のセックスより快感が深いって話ですよ。」
「じゃぁ、何か気を紛らわせながらしよう。イヤか?」
ハネムーン休暇はあと一週間有る。サナリアに否やを言う理由は無かった。
「何の話をしましょうか?私の魔獣生態学講義でもしましょうか?。」
了承を得たリリィがご機嫌でサナリアの躰中に手を這わせ始めた。
サナリアもリリィにキスをする。
「それ、俺に教えようと思ったら、幼児に教えるレベルから始める必要があるぞ。別の時にしてくれ、そうだ。雑貨屋の店主が妙な歌を教えてくれたよ。サナリア、魔女の歌って知ってるか?」
「あぁ、『魔女が踵を掻き鳴らした』ってヤツでしょう?『吸血鬼の金剛石』の店主ですか?あの人貴方にそんな話までしたんですか・・・。相当気に入られたんですね。」
「おぅ、謎の継承がどうとか、ワケの分からない事を言ってたぞ。」
リリィの長い尻尾がサナリアの太ももを擽る。足に絡んでいるチェーンと魔石がキラキラとした音を立てた。
「謎の継承。又、実りの無い事を・・・あの人、一時本気で魔女探ししてましたからねぇ。無駄なのに。」
サナリアも組み敷かれながらリリィの脇腹や胸を撫でて誘った。
リリィがブルりと身震いをして、両手でサナリアの頬を包むと優しく噛みつくみたいなキスをした。
「無駄なのか。」
「無駄ですね。」
「魔女はいるのか?」
「それも不確かです。」
二人はくるりと上下の位置を変えた。自然とリリィの腰をサナリアが跨ぐ形になる。リリィには絶景だ。
「・・・魔女ってあんまりいい奴そうにないな、居たとしても。」
「何でそう思うんですか?。」
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