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壊れた玩具と伝説の狼2-2
しおりを挟むセイラは静かに、でも、はっきりとアヤに言った。
「・・・僕は、アヤに人殺しをしてほしいなんて思わない。
そりゃ、何かの不幸でアイツが死んだらざまぁみろって思うけど。
死ねばいいと思う事と、実際に殺す事は全く次元の違う事なんだ。
なにより、屋敷が無くならないと被害者はこれからも出るだろうし・・・。
けどアイツらが不幸になった所で、僕らが幸せにならなかったら全然救われないじゃないか。
アイツを殺す余力があるなら、まず僕らが幸せになろうよ。
今が幸せでも、もっと幸せになろう。
その方が絶対にすっきりする」
セイラはアヤの瞳をまっすぐに見つめ、そう言った。
アヤは、何とも言えない表情になって
「復讐してやれない俺に、幻滅しない?」
と子供みたいな表情で聞いて来た。
「しないよ、人殺ししちゃう方が、嫌だよ。
悲しくなっちゃう」
セイラがそう言うと、不安げだったアヤの瞳に少し明るい輝きが揺らいで念を押す様にもう一度聞いて来た。
「本当に?」
その表情があまりにも愛らしくて、セイラは思わす微笑んで、アヤの顔を抱きしめた。
「本当だよ」
やさしく言って、キスをすると、アヤもセイラの頬をペロリと舐めてくれた。
そんな簡単な触れ合いだけで、セイラの心はフワフワと浮かれて、幸せだとおもえた。
「ほらね、こっちの方がずっと救われる」
「そうか。そうだな」
二人はしばらく抱き合って、ただじゃれあってからそういえば朝食を食べてなかった事を思い出した。
「飯にしよう、記念すべき名実ともに番になった俺達の、最初の朝食だ。
何が食べたい?」
アヤはウキウキと狩りに行く準備をしはじめた。
自分の仕留めた獲物をたべさせたいのだろう。
アヤの張り切りようが愛おしくて、セイラはやっぱり思わず微笑んだ。
「・・・僕は、アヤに人殺しをしてほしいなんて思わない。
そりゃ、何かの不幸でアイツが死んだらざまぁみろって思うけど。
死ねばいいと思う事と、実際に殺す事は全く次元の違う事なんだ。
なにより、屋敷が無くならないと被害者はこれからも出るだろうし・・・。
けどアイツらが不幸になった所で、僕らが幸せにならなかったら全然救われないじゃないか。
アイツを殺す余力があるなら、まず僕らが幸せになろうよ。
今が幸せでも、もっと幸せになろう。
その方が絶対にすっきりする」
セイラはアヤの瞳をまっすぐに見つめ、そう言った。
アヤは、何とも言えない表情になって
「復讐してやれない俺に、幻滅しない?」
と子供みたいな表情で聞いて来た。
「しないよ、人殺ししちゃう方が、嫌だよ。
悲しくなっちゃう」
セイラがそう言うと、不安げだったアヤの瞳に少し明るい輝きが揺らいで念を押す様にもう一度聞いて来た。
「本当に?」
その表情があまりにも愛らしくて、セイラは思わす微笑んで、アヤの顔を抱きしめた。
「本当だよ」
やさしく言って、キスをすると、アヤもセイラの頬をペロリと舐めてくれた。
そんな簡単な触れ合いだけで、セイラの心はフワフワと浮かれて、幸せだとおもえた。
「ほらね、こっちの方がずっと救われる」
「そうか。そうだな」
二人はしばらく抱き合って、ただじゃれあってからそういえば朝食を食べてなかった事を思い出した。
「飯にしよう、記念すべき名実ともに番になった俺達の、最初の朝食だ。
何が食べたい?」
アヤはウキウキと狩りに行く準備をしはじめた。
自分の仕留めた獲物をたべさせたいのだろう。
アヤの張り切りようが愛おしくて、セイラはやっぱり思わず微笑んだ。
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