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白い湯気と透明な吐息2-1
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睦み合う二人の熱が上がるほどに、セイラの耳には、周囲の音が遠退いて聞こえる様になっていった。
まるで深夜の大きな建物の中で、セイラとアヤしかいない様な、そんな感じ。
セイラとアヤの熱い息づかいと、アヤがセイラを犯す濡れた音だけが、やたらと大きく響いている。
何だか、いつもよりも時間がゆっくり流れている気がするような、周囲の空気が甘くトロリとしているような、そんな気さえしていた。
熊よりも大きな狼に刺し貫かれながら、セイラは夢中で腰を振った。
好きな男に抱かれて、セイラは今凄く幸せだった。
自分を抱いている男が、人間じゃなくても、四つ足でも、獣でも、訳の分からない山の王とかいう、最早、生き物と分類出来るかも怪しい存在であっても、セイラは今、本当に幸せだった。
「アヤ、アヤ、好きだよ」
好きな男に、愛されながら抱かれて、魂が溶けてしまうのではないかと思うほど気持ち良くて、本当に幸せだった。
「セイラ、俺の番、俺の番!」
アヤはセイラを貫き、揺すりあげながら、首や耳を舐め、濃厚な口づけを繰り返した。
セイラにはアヤの『俺の番』という言葉が何より嬉しかった。
ずっと夢見ていた。
(いつか、この人だって思える愛する人を見つけて・・・一緒になって)
人では無いけれど、アヤは間違え無くセイラが『このひとだ』と思える男だった。
(このひとが良い)
素直に、自然にそう思った。
「セイラ」
優しい声で、愛しい獣が自分の名を呼ぶ。返事をする必要はない。
「んっ。んっ。きもちいっ」
今はただ、与えられるアヤの愛情に酔って喜んでいれば良い。
もう、何回お互いが絶頂を迎えたかなんて、数える余裕も無い位二人は夢中でセックスをした。
まるで深夜の大きな建物の中で、セイラとアヤしかいない様な、そんな感じ。
セイラとアヤの熱い息づかいと、アヤがセイラを犯す濡れた音だけが、やたらと大きく響いている。
何だか、いつもよりも時間がゆっくり流れている気がするような、周囲の空気が甘くトロリとしているような、そんな気さえしていた。
熊よりも大きな狼に刺し貫かれながら、セイラは夢中で腰を振った。
好きな男に抱かれて、セイラは今凄く幸せだった。
自分を抱いている男が、人間じゃなくても、四つ足でも、獣でも、訳の分からない山の王とかいう、最早、生き物と分類出来るかも怪しい存在であっても、セイラは今、本当に幸せだった。
「アヤ、アヤ、好きだよ」
好きな男に、愛されながら抱かれて、魂が溶けてしまうのではないかと思うほど気持ち良くて、本当に幸せだった。
「セイラ、俺の番、俺の番!」
アヤはセイラを貫き、揺すりあげながら、首や耳を舐め、濃厚な口づけを繰り返した。
セイラにはアヤの『俺の番』という言葉が何より嬉しかった。
ずっと夢見ていた。
(いつか、この人だって思える愛する人を見つけて・・・一緒になって)
人では無いけれど、アヤは間違え無くセイラが『このひとだ』と思える男だった。
(このひとが良い)
素直に、自然にそう思った。
「セイラ」
優しい声で、愛しい獣が自分の名を呼ぶ。返事をする必要はない。
「んっ。んっ。きもちいっ」
今はただ、与えられるアヤの愛情に酔って喜んでいれば良い。
もう、何回お互いが絶頂を迎えたかなんて、数える余裕も無い位二人は夢中でセックスをした。
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