壊れた玩具と伝説の狼

鈴紐屋 小説:恋川春撒 絵・漫画:せつ

文字の大きさ
上 下
169 / 223

春のススキと白い息4ー11

しおりを挟む
ボトムの中のセイラの物は、既に先走りを滲ませていた。
身体能力の高いアヤがそれを嗅ぎ付けない訳もなく、早速、アヤはセイラのボトムを脱がしにかかった。
「やぁ。こらぁ。このっ。あっ!」
「グルルル」『良い匂いがする』
アヤはボトムの上から鼻をセイラの股間に押し付け、匂いを嗅いでヨダレを垂らした。
「よくしつけられた子だなぁ!もうっ。娼館の従業員、探し回ってるんじゃないのかしら?」
セイラはすっかり、アヤの事を町で有名な動物や魔獣、鞭や蝋燭等、ちょっと特殊な道具を使ったプレイをする事で有名な娼館の飼い犬だと思い込んでいた。
「ガウガウ、アォン」『決めた!俺セイラ『エサ』はコレにする!』
そうこうしている内に、アヤは勝手につがい成立の為の、特別なエサを決めセイラにねだった。
「ウォッフ!クーン」『セイラの子種はこれから全て俺の物だ!』
鼻息荒くグイグイとセイラの股間を押して、匂いを嗅いでは布の上から舐め回し、ボトムを引っ張った。
大きな犬が、しっぽをブンブン振りながら、自分の股間を舐め回す様子は若いセイラにとってもナカナカ興奮する光景だった。
「あははっ」
ボトムの中は、前も後ろも刺激が欲しくてウズウズとしている。セイラの喉がゴクリと一回鳴った。
この時居た場所が、蛇どころか害虫一匹見たことの無い不思議な山の山奥で、周囲に一人っ子一人居ないという事、それから珍しく沢山飲んだお酒の酔いが、セイラの行動を大胆にさせた。
「本当に、舐めてくれるの?」
真っ白な吐息が、真っ白な月が煌々と輝く春の夜空に溶けて行った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

目の前に色男が!早速ケツを狙ったら蹴られました。イイ……♡

ミクリ21
BL
色男に迫ったら蹴られた話。

処理中です...