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春のススキと白い息2ー1
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セイラの体がアヤの口内から吐き出され、性器を戒めていた蔦が緩んだ。
蔦で塞き止められていたセイラの白濁が勢い良く吐き出された。
余程興奮していたのか、二度、三度と射精は続いた。
仰向けで吐き出された白濁は、そのまま全てセイラ自身にかかった。
はぁはぁ、と未だ色香の香る呼吸を繰り返しながら、セイラは両腕で自分の顔を覆い、やはり
「ごめんなさい」
と、情けない声で謝った。
頬は未だ薄紅に染まっていた。
クィン、と、尻尾を垂れ下げた大きな狼が、小さく鼻を鳴らした。
「本当なんだ」
何故だかセイラは一生懸命言い訳をしていた。
「本当に、死にたいわけじゃないんだ。
ただ、アヤの舌に貪られながら、その牙で心臓を噛み潰されると思ったら」
精を散らしたばかりだというのに、感覚を思い出しただけでセイラの体はまた体温を上げ始めた。
頬の薄紅が濃い色に変わり始めた。
「心臓の真上にアヤの牙を突き立てられて」
もぞりと膝が緩く立ち上がって、無意識の内に擦り合わせた。
「牙が、だんだん食い込んで、僕の中に埋まって来て」
セイラが自分の胸の中心を手のひらで撫でると、アヤの牙が食い込んだ所が大きくへこんでいた。
そのへこみの縁を指でなぞった。
どきどきした。
骨が軋むほど強く噛んだ痕は、早くもうっ血し始めており、へこみも深く痛いだけの筈なのに、セイラは自分で傷口をなぞる感触や先ほどの痛み、生命の危機を覚えるほど自分の骨が軋んだ感覚にまで恍惚を覚えた。
蔦で塞き止められていたセイラの白濁が勢い良く吐き出された。
余程興奮していたのか、二度、三度と射精は続いた。
仰向けで吐き出された白濁は、そのまま全てセイラ自身にかかった。
はぁはぁ、と未だ色香の香る呼吸を繰り返しながら、セイラは両腕で自分の顔を覆い、やはり
「ごめんなさい」
と、情けない声で謝った。
頬は未だ薄紅に染まっていた。
クィン、と、尻尾を垂れ下げた大きな狼が、小さく鼻を鳴らした。
「本当なんだ」
何故だかセイラは一生懸命言い訳をしていた。
「本当に、死にたいわけじゃないんだ。
ただ、アヤの舌に貪られながら、その牙で心臓を噛み潰されると思ったら」
精を散らしたばかりだというのに、感覚を思い出しただけでセイラの体はまた体温を上げ始めた。
頬の薄紅が濃い色に変わり始めた。
「心臓の真上にアヤの牙を突き立てられて」
もぞりと膝が緩く立ち上がって、無意識の内に擦り合わせた。
「牙が、だんだん食い込んで、僕の中に埋まって来て」
セイラが自分の胸の中心を手のひらで撫でると、アヤの牙が食い込んだ所が大きくへこんでいた。
そのへこみの縁を指でなぞった。
どきどきした。
骨が軋むほど強く噛んだ痕は、早くもうっ血し始めており、へこみも深く痛いだけの筈なのに、セイラは自分で傷口をなぞる感触や先ほどの痛み、生命の危機を覚えるほど自分の骨が軋んだ感覚にまで恍惚を覚えた。
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