壊れた玩具と伝説の狼

鈴紐屋 小説:恋川春撒 絵・漫画:せつ

文字の大きさ
上 下
131 / 218

春のススキと白い息1ー9

しおりを挟む
いつの間にか、汗と涙と湯気でセイラは全身びっしょりと濡れてしまっていた。
真剣な話をしているのに、体の芯から溶け出した薬と、条件反射で股間が場違いに勃起しているのが酷く滑稽こっけいで恥ずかしくて、情けなくなった。
「ごめん、直ぐ治める」
そう言って、泣きながら自分の性器を扱き始めた。
気持ちが追い付いている訳じゃないから中々射精するにまでは至らなくて、気持ちばかりが急いた。
「あ。あれ?ご、ごめんね。直ぐすむから」
焦るものだから余計上手くいかなくて、恥ずかしくて、いっそそのまましぼんでくれれば取り敢えず場は収まるのに、勃起してる理由の殆どが薬の影響なものだから萎える事もなくて、情けなくて余計涙が出た。
「ぅくっ」
嗚咽ばかりが上がって、どうする事も出来なくて、途方に暮れながらそれでも何とかしようとしごいてると、セイラの手元にアヤが口を寄せてきた。
「セイラ」
一言名前を呼んで、大きな舌でセイラの陰嚢をこね、ベロりと性器の先を優しく舐め回した。
「ぅぁ」
「ん?」
アヤが、性器を握りしめているセイラの手ごとパクりと咥え込み、口内で舐め転がすと、ガチガチに力の入っていたセイラの肩から力が抜けて、アヤの額に上半身が寄りかかって来た。
「──気持ちいい」
自分の性器を握っていた手をほどいて、アヤの口の中から抜き出した。
気持ち良くて、何だかほっとして、また涙が零れた。
「そりゃ良かった」
アヤはチラリとセイラを見て、口淫を続けた。
セイラは小さなあえぎ声を漏らしながら、アヤにもたれ、緩やかに近づいていた絶頂の時を待った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

目の前に色男が!早速ケツを狙ったら蹴られました。イイ……♡

ミクリ21
BL
色男に迫ったら蹴られた話。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

僕の穴があるから入りましょう!!

ミクリ21
BL
穴があったら入りたいって言葉から始まる。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

自称チンタクロースという変態

ミクリ21
BL
チンタク……? サンタクじゃなくて……チンタク……? 変態に注意!

処理中です...