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人食い湖の住人2-11
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踏み込んだその宮殿の様な建物の床は、少しぬめっていて、しかも森の中の土の様に柔らかかった。
「うわっ」
早速セイラがよろめいてアヤの腰辺りにしがみついた。
「海月!腹の中を食いちぎられたいのか?!」
アヤが前方の寝台に向かって牙を剥いてうなり声を上げた。
そうすると、床のぬかるみも柔らかさも一気に無くなり、まるで木の床の様な固さの床に変わった。
『フンッ』とアヤが鼻を鳴らしてからセイラを振り向くと『いくぞ』、と、もう一度言ってゆっくりと前へ歩みを進めた。
(腹の中?)
セイラはアヤの言葉に小首を傾げながらも、見たこともない美しい建物の作りを見学する方に気をとられて歩いた。
アヤに掴まりながらゆっくりと中央の寝台に向かって建物の中へと歩みを進めていくと、近くの部屋の声や物音がセイラの耳にも届いてきた。
近くで見れば、半透明の壁や布で仕切られた部屋の中の様子は、かなり透けて見え、中で何をしているのか直ぐに分かった。
セイラから見える部屋の中の人たちは、全てセックスをしていた。
あちらこちらから艶かしいあえぎ声や物音が聞こえて来る。
一人部屋の所では先ほど見た沢山の触手が人を絡めとって犯していた。
最初こそ、自分の過去と重ねて怯えそうになったセイラだけれど、良く見ると中の人々は喜んで行為に耽っていて、嫌がっている者は一人も居ないように見えた。
踊るように身をよじり、中には
「海月。海月。もっとぉ、入れてぇ」
などと更なる行為をねだっている者まで居る。
壁に胸と前を擦り付けながら、踊るように身を揺らしている。
「な、何なの?ここ」
目のやり場に困る光景に気圧されながら、セイラがアヤに聞いた。
「うわっ」
早速セイラがよろめいてアヤの腰辺りにしがみついた。
「海月!腹の中を食いちぎられたいのか?!」
アヤが前方の寝台に向かって牙を剥いてうなり声を上げた。
そうすると、床のぬかるみも柔らかさも一気に無くなり、まるで木の床の様な固さの床に変わった。
『フンッ』とアヤが鼻を鳴らしてからセイラを振り向くと『いくぞ』、と、もう一度言ってゆっくりと前へ歩みを進めた。
(腹の中?)
セイラはアヤの言葉に小首を傾げながらも、見たこともない美しい建物の作りを見学する方に気をとられて歩いた。
アヤに掴まりながらゆっくりと中央の寝台に向かって建物の中へと歩みを進めていくと、近くの部屋の声や物音がセイラの耳にも届いてきた。
近くで見れば、半透明の壁や布で仕切られた部屋の中の様子は、かなり透けて見え、中で何をしているのか直ぐに分かった。
セイラから見える部屋の中の人たちは、全てセックスをしていた。
あちらこちらから艶かしいあえぎ声や物音が聞こえて来る。
一人部屋の所では先ほど見た沢山の触手が人を絡めとって犯していた。
最初こそ、自分の過去と重ねて怯えそうになったセイラだけれど、良く見ると中の人々は喜んで行為に耽っていて、嫌がっている者は一人も居ないように見えた。
踊るように身をよじり、中には
「海月。海月。もっとぉ、入れてぇ」
などと更なる行為をねだっている者まで居る。
壁に胸と前を擦り付けながら、踊るように身を揺らしている。
「な、何なの?ここ」
目のやり場に困る光景に気圧されながら、セイラがアヤに聞いた。
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