11 / 216
悪夢2-5
しおりを挟む
シート席に移って一時間もしない内に、酒とダイアスの愛撫で強かに酔ったセイラはダイアスに唇をゆるしてしまった。唇を愛撫する様なダイアスのキスは気持ち良くて何度も受け入れた。
「可愛いね、俺、セイラを好きになってしまったよ」
久しぶりの甘い口説き文句が嬉しかった。
(この人が僕の運命の人なのかも知れない)
やっぱり今まで避けて来たタイプの人こそが、実はセイラにピッタリの人だったのだ。
そう、確信してしまった。
「僕、貴方と恋人同士になりたい」
ダイアスは快活な笑顔で
「うれしいよ。ありがとう」
と言ってセイラをきつく抱きしめて、またキスを繰り返してくれた。
それでも、その時は未だ、セイラはその日、普通に自分の部屋に帰るつもりだったのだ。
会計の時までは、
会計の時、財布を開けるとセイラが財布からお金だけが抜き取られていた。
「うそ、どうしよう」
焦った。
店に入る前に寄った薬局で会計をした時は、確かに十分に入っていたのに、どこかでスられたのだ。
「やられたなぁ。ここは俺が奢るよ」
つき合うことになって二人のムードが最高に盛り上がっている時にしでかした失態がとにかく恥ずかしくて、何度もお礼と詫びを言ったのを覚えている。
強い酒を飲んだせいなのか羞恥のせいなのか、頭の中のどこかがフワフワしていて、何だかいつもより自分が馬鹿になっている気がした。
「帰れないでしょう?俺の屋敷に泊まらない?」
「大丈夫です。乗り合い馬車の回数券が有るから・・・」
そこまで言って、セイラの動きは止まった。
「可愛いね、俺、セイラを好きになってしまったよ」
久しぶりの甘い口説き文句が嬉しかった。
(この人が僕の運命の人なのかも知れない)
やっぱり今まで避けて来たタイプの人こそが、実はセイラにピッタリの人だったのだ。
そう、確信してしまった。
「僕、貴方と恋人同士になりたい」
ダイアスは快活な笑顔で
「うれしいよ。ありがとう」
と言ってセイラをきつく抱きしめて、またキスを繰り返してくれた。
それでも、その時は未だ、セイラはその日、普通に自分の部屋に帰るつもりだったのだ。
会計の時までは、
会計の時、財布を開けるとセイラが財布からお金だけが抜き取られていた。
「うそ、どうしよう」
焦った。
店に入る前に寄った薬局で会計をした時は、確かに十分に入っていたのに、どこかでスられたのだ。
「やられたなぁ。ここは俺が奢るよ」
つき合うことになって二人のムードが最高に盛り上がっている時にしでかした失態がとにかく恥ずかしくて、何度もお礼と詫びを言ったのを覚えている。
強い酒を飲んだせいなのか羞恥のせいなのか、頭の中のどこかがフワフワしていて、何だかいつもより自分が馬鹿になっている気がした。
「帰れないでしょう?俺の屋敷に泊まらない?」
「大丈夫です。乗り合い馬車の回数券が有るから・・・」
そこまで言って、セイラの動きは止まった。
1
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
赤ちゃんプレイの趣味が後輩にバレました
海野
BL
赤ちゃんプレイが性癖であるという秋月祐樹は周りには一切明かさないまま店でその欲求を晴らしていた。しかしある日、後輩に店から出る所を見られてしまう。泊まらせてくれたら誰にも言わないと言われ、渋々部屋に案内したがそこで赤ちゃんのように話しかけられ…?
脅されて壁穴にアナルを10回押し付ける事になった俺
うずみどり
BL
いじめっ子が脅されて壁穴にアナルを10回押し付ける事になった。
脅迫の内容は「ホモだって言い触らされたくなければケツの中を洗ってローションを仕込み、壁に空いた穴にアナルを押し付ける事」そして「良いと言うまで尻を壁から離さない」、「こちらの言い付けを破ったらペナルティ」、「ちゃんと守れたら10回で終わらせてやる」。
こんな事で処女を散らすなんて……。けれど選ぶ余地はなかった。証拠写真をバラ撒かれたら人生が終わる。
10回だけ我慢するんだ……。
俺は相手が誰かもわからず、尻穴を差し出す事になった。
ヤッてるだけのエロ妄想短編……の筈が拗らせマンになりました。
そんな訳ねえよ! というツッコミはひとまず押さえてお読み下さい。
※)少スカ、無理やり注意です!(今さら)
※)ムーンライトノベルズ様にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる