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chocolate with sunrise 5-24
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風呂から上がったら、未だ午後の三時半だった。
休憩室で少し休んだけど、俺の妙な状態は収まらなくて、この日はタクシーで帰った。
体は疲れてるのに、セックスしたくてしょうがねぇっていうか、頭の中がイッた時の状態から戻って来れねぇの。
帰ってからも俺の状態は収まらなくて、俺はまるで発情期の猫みたいに琢美にすり寄っていった。
結局、俺の状態に引っ張られた琢美が段々スイッチ入って、今度は琢美がおさまらなくて昼間程の激しさは無いものの、休憩してはセックスしてを繰り返して、夜眠りに落ちるまで愛し合った。
多分俺が寝落ちした後も抱少しの間抱かれてた気がする。
次の朝は、目覚ましが鳴る前に俺が先に起きた。
けだるいけど、どこかものすごくスッキリした目覚めだった。
カーテンの隙間から朝日が差し込んできてた。
ベッドサイドには昨夜の内に琢美が用意してくれていたのだろう、ペリエの瓶と蓋つきのガラスの小鉢に入れられたチョコレートが置かれていた。
俺がペリエを取ろうと身じろぎすると、琢美が腰に腕を回して来た。
「おはよう」
琢美が寝起きの掠れた声でおはようと言ってくれたけど、俺は何故か唐突に、別の言葉が浮かんだ。
「およはよう。・・・なぁ、琢美」
「ん?」
今言わなきゃって何故だか思った。言いそびれていた言葉を。
「お帰り、琢美」
琢美は驚いたのか一瞬目を見開いて、それからゆっくり一回瞬きをしたあと。
「ただいま」
と笑顔で言ってくれた。
昔と変わらない、綺麗な笑顔だった。
琢美が『ただいま』って言ってくれたとたん、何だか急に目の前が明るくなった気がした。
まるで長い位夜が今明けたみたいな気持ちになった。
『お帰り』この言葉を、俺はこれから何千回も琢美に言うのだ。
『ただいま』も『お疲れ様』も、日々の何でもない暖かな言葉を琢美に沢山言う。
琢美が俺の所に帰って来た。
俺達は、これからずっと一緒に生きていく。
休憩室で少し休んだけど、俺の妙な状態は収まらなくて、この日はタクシーで帰った。
体は疲れてるのに、セックスしたくてしょうがねぇっていうか、頭の中がイッた時の状態から戻って来れねぇの。
帰ってからも俺の状態は収まらなくて、俺はまるで発情期の猫みたいに琢美にすり寄っていった。
結局、俺の状態に引っ張られた琢美が段々スイッチ入って、今度は琢美がおさまらなくて昼間程の激しさは無いものの、休憩してはセックスしてを繰り返して、夜眠りに落ちるまで愛し合った。
多分俺が寝落ちした後も抱少しの間抱かれてた気がする。
次の朝は、目覚ましが鳴る前に俺が先に起きた。
けだるいけど、どこかものすごくスッキリした目覚めだった。
カーテンの隙間から朝日が差し込んできてた。
ベッドサイドには昨夜の内に琢美が用意してくれていたのだろう、ペリエの瓶と蓋つきのガラスの小鉢に入れられたチョコレートが置かれていた。
俺がペリエを取ろうと身じろぎすると、琢美が腰に腕を回して来た。
「おはよう」
琢美が寝起きの掠れた声でおはようと言ってくれたけど、俺は何故か唐突に、別の言葉が浮かんだ。
「およはよう。・・・なぁ、琢美」
「ん?」
今言わなきゃって何故だか思った。言いそびれていた言葉を。
「お帰り、琢美」
琢美は驚いたのか一瞬目を見開いて、それからゆっくり一回瞬きをしたあと。
「ただいま」
と笑顔で言ってくれた。
昔と変わらない、綺麗な笑顔だった。
琢美が『ただいま』って言ってくれたとたん、何だか急に目の前が明るくなった気がした。
まるで長い位夜が今明けたみたいな気持ちになった。
『お帰り』この言葉を、俺はこれから何千回も琢美に言うのだ。
『ただいま』も『お疲れ様』も、日々の何でもない暖かな言葉を琢美に沢山言う。
琢美が俺の所に帰って来た。
俺達は、これからずっと一緒に生きていく。
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