スイート・スパイシースイート

鈴紐屋 小説:恋川春撒 絵・漫画:せつ

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chocolate with sunrise 4ー13

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俺の体を斑点だらけにする程強烈なキスマークを着けたり、あんなに激しく抱いているのに、同時に何度も俺の気持ちを確かめる。
しかも、俺たちが良い雰囲気の時に限って確かめてくる。なるべく否定の言葉が出ない時を見計らって聞いてくる。多分、安心したいんだろうな。
俺は、答える代わりになるだけ出来る限りそっと、優しく琢美に問いかけた。
いまなら、今こそ問いを渡さなくちゃいけねぇ。俺の感がそう言っていた。
答えは無くて良い、俺が琢美が何でそんなに同じ質問を繰り返すのか、戸惑っている事を伝えたかった。
こんなに好きなのに、こんなに好きだって言ってるのに、こんなに全身で愛してるって伝えているのに、何で、お前そんなに不安がるンダ?
「な?琢美、お前何でそんなに何度も聞くの?俺お前に抱かれるの好きだよ。裸で抱き合ってエロい事沢山して、沢山出来てスゲェ幸せ。俺、もう何度も言ったし、メ、メスイキまで極ったし、沢山伝えたじゃん?
 あんまり聞かれるとむしろ俺が戸惑う。
 違うって分かってても、別の答えを欲しがってるのかと思っちまう」
ゆっくり何度もキスをしながら、そう聞いた。
答えは意外と直ぐに帰って来た。
「だって裕ちゃん、あんなに、あんなに琢美を抱きたがってたじゃない。
裕ちゃん、琢美っていう女の子を抱きたかったんじゃないの?」
それで分かった。
琢美が不安がってる最大の要因。
「そこかー」
俺は思わず天井を見て、片手で両目を覆った。
そうだ、俺はあの頃、琢美と離ればなれになる前の中坊の頃、琢美とイチャイチャする度に俺も琢美に気持ちいい事してやろうとしていた。
琢美が嫌がったからいつも未遂だったけど、確かに毎回欠かさず何かしら誘った。
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