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chocolate with sunrise 2-8

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付け合わせの煮込み系のスープの鍋を火にかけて、タイマーをセットした。
本当はカレーベース、インドカレーの元な、俺の店はインドカレー屋だからルーは使わない、代わりにカレーベースという物を使う。自家製だ。
俺の店は殆ど俺一人で動かしてるから、カレーベースは一種類だけど、店のカレーのすべての素になる物だから大量に必要で、作り置きが欠かせネェんだが、火にかけておけば出来上がるんなら楽なんだケド、カレーベースの作り方は炒める系だからそれ出来ねぇのヨね。
余談はともかくとして、スープを火にかけて、俺達は掃除の続きをすべく、例の妙な違和感を感じる宿泊設備の有る部屋に向かった。
問題の部屋の、入り口をくぐったとたん、やっぱり違和感を感じた。
なんだろうなぁ、と思いがら中に入ると、琢美が入ってきた。
とたんに違和感が霧散した。
それで気がついた。
「そうか」
空気が違ったんだ。
でもなんでだ?
「なぁ、琢美。この部屋お前、入った事無いはずよな?
 何でお前の匂いがすんの?」
匂いが違ったんだ。あんまりにも嗅ぎ慣れてたモンだから、気がつかなかった、普通するはずの無い所で琢美の匂いがしたから妙な違和感に襲われたんだ。
俺が琢美の目を見つめると琢美が珍しくそわそわと視線を反らした。
まさか・・・。
「・・・まさかお前。盗聴器仕掛けた?」
琢美は小さく『ごめんなさい』と言った。
「おまえなぁ・・・」
やはりか、俺のチンコに貞操帯着けたくらいだ。むしろ何にも無い方が不自然と言って良いかも知れねぇ。
もう俺は、怒る気持ちも失せるくらい納得した。
「いつから?」
「・・昨日」
俺がベッドから動けなくなっている間に仕掛けたらしい。
しかなねぇヤツだなぁ。
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