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true taste4ー1

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正直驚いた。
泣くのか、それがどんな涙であれ、あんな人非人の為に、流す涙があるのかと驚いた。
「琢美」
一旦セックス中断しようと、琢美の腕の中から抜け出そうとしたら、逆に引き戻されて、深く貫かれた。
琢美は、涙を流してヒステリックな笑い声を上げながら、それでも腰を動かし続けた。
ひょっとして琢美は、俺を抱きながら、父親のレイプされている所を想像してるんじゃないかと思う位、正気に見えなかった。
ただ手付きにはちゃんと思いやりが有って、俺はちゃんと気持ち良くて、父親の代わりにレイプされてる訳じゃないのは分かった。
「琢美っ、たくみっ。あっ。ひぃ。ん!」
おかげで強く抗えないんだが・・・。
あんなクズでも、父親が警察に捕まるってこんなにも家族をボロボロにする事なのかと驚いた。
悪い事に、琢美の家族はあの父親しかいないのだ。
琢美の母親がいつ死んだのか知らないが、俺と出合う前の十数年、琢美はあの父親の下で育った、あの男だけを家族として大切な子供時代を育った。
「アイツが、アイツが私に何したと思う!?私、何度死にかけたと思う!?」
「たくみっ」
背中にボタボタと琢美の涙が落ちて来た。
背後からは嗚咽まで聞こえる。
「私に何が有ったと思う!?
私、アイツに車で牽き殺されそうになった事だって有るし、まだ炎の残る焚き火に放り込まれた事だって有るし、真冬の川に放り込まれたことだって有るし、ニュースで出る幼児虐待の事例なんかフルコース味わったわ」
「たくみっ、なぁっちょっと」
抱き締めてやりたくて、起き上がろうとした俺の背中を琢美が体重で抑え込んできた。

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