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true taste 2ー4

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琢美は今度は空いている方の手を、一休みしていた俺のチンコに持ってきて、先っちょの尿道口がある所を指の腹でコスコスと撫でた。
「ぅぅ」
琢美の愛撫で、俺の腰は、甘いしびれに似た快感が支配し始めた。
俺の両足はもう何をしたら良いのか分かってるみたいに勝手に大きく広がった。
琢美の手が遠慮無く俺の後口に入れる指をいきなり四本に増やした。
入り口が一気に広げられて、俺の喉も合わせた様に広がり、喘ぎ声が上がる。チラリと視界に動くものを捉えて見ると、浴室の鏡に写っている自分の姿だった。
鏡には、丁度琢美にグッポリ指を突っ込まれている俺の姿がバッチリ写っていて、俺の視界には否応なしに琢美に穴弄られてメチャクチャ喜んでる俺の姿が写っていた。
俺、普段抱かれる時こんなにトロけた表情してるんだ・・・。
恥ずかしくて視線を反らすと微かに琢美がクスリと笑った。
その笑顔に、昔の琢美の面影が過る。思わず見惚れた。
ぽやんと見とれた俺に気がついて、琢美が笑顔のまま小首を傾げた。
「裕ちゃん?」
その動作が、また昔の琢美を彷彿させて、『あぁ、コイツやっぱり琢美なんだ』って思ったら。
「ゆ、裕ちゃん?!」
いきなりぼろりと涙が出た。
「───っ!」
涙は一粒溢れたらあとはもうダムが決壊したみたいにドバドバこぼれてきて、俺はあっという間にボロ泣き状態になった。
嗚咽を漏らしながら泣き出した俺を見た琢美が慌てて俺の中から指を抜いた。
「んっあっ」
四本も一気に抜かれたもんだから衝撃で俺ちょっといっちまって、こうこうとライトの照る浴槽で一人で泣きながら大股広げて射精する羽目を見た。
「ば、か。いきなり中ゴリゴリするからっ」
「ご、ごめんっ。だって、何か痛かったのかと」
「チゲーよ。だってお前、琢美じゃんか!」
「え?うん・・・うん」
おろおろするばかりの琢美に俺は構わず抱きついて
「早く言えよぉ!俺が、どれだけ!」
それだけ言って抱きついてまた泣き出した俺を琢美は抱き締めて。
「ごめん」
それだけ言った。

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