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time Salty dog 1ー1
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待合室に戻った俺達は、直ぐそれぞれ別の部屋に呼ばれて事情聴取される事になった。
琢美は直ぐ帰れる筈だが、一方的に琢美の父親を殴った俺は、多分このまま拘置所に連れて行かれるんじゃないだろうか?
そう思うといてもたってもいられなくて、
「琢美!」
「はい?」
別れ際に琢美を呼んで、振り向いた所に不意打ちでキスをした。
「今度いつ会えるか分からねぇから、お守り」
そう言うと、琢美は泣きそうな顔で笑って、羽織ってた上着を俺に着せた。
「又裕ちゃんが暴れなくて済むようにおまじない」
「・・・おぅ」
素っ気ない返事しか出来なかったケド、すげぇ嬉しかった。
大きめのサイズが守られてる気がしてくすぐったい。変だよな、守ってるのは俺の筈だったのに。
俺が聴取をするために通されたのは、取調室じゃなくて会議室だった。
部屋番号の表札には「第八会議室」という文字が刻まれていた。
八は演技の良い数字だが、取り調べで使われると良いのか悪いのか困惑するな、とか思いながらドアを潜ったら部屋一杯にタバコの煙が充満してた。
想定外の煙に息を詰めるのが間に合わなくて、思いきり吸い込んじまって、ゲホゲホむせた。
「おぇっ、何だよ!今時、喫煙可かよ!?」
中で待ってた刑事がとぼけた顔で言う。
「あれ?佐藤さんタバコ吸うって少年課の知り合いに聞いたんだけど、違った?やっぱ話聞くなら参考人の方にはリラックスして頂くのが一番ですから」
「いつの話だよソレ。そんなモン琢美と付き合い始めた時点でとっくの昔にやめたわ!」
「ヤンキーの王道、二十歳になったら辞めるじゃねぇんだ?」
確かにソレ王道だけどな、何でそれを刑事側の人間が知ってるんだよ。
琢美は直ぐ帰れる筈だが、一方的に琢美の父親を殴った俺は、多分このまま拘置所に連れて行かれるんじゃないだろうか?
そう思うといてもたってもいられなくて、
「琢美!」
「はい?」
別れ際に琢美を呼んで、振り向いた所に不意打ちでキスをした。
「今度いつ会えるか分からねぇから、お守り」
そう言うと、琢美は泣きそうな顔で笑って、羽織ってた上着を俺に着せた。
「又裕ちゃんが暴れなくて済むようにおまじない」
「・・・おぅ」
素っ気ない返事しか出来なかったケド、すげぇ嬉しかった。
大きめのサイズが守られてる気がしてくすぐったい。変だよな、守ってるのは俺の筈だったのに。
俺が聴取をするために通されたのは、取調室じゃなくて会議室だった。
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想定外の煙に息を詰めるのが間に合わなくて、思いきり吸い込んじまって、ゲホゲホむせた。
「おぇっ、何だよ!今時、喫煙可かよ!?」
中で待ってた刑事がとぼけた顔で言う。
「あれ?佐藤さんタバコ吸うって少年課の知り合いに聞いたんだけど、違った?やっぱ話聞くなら参考人の方にはリラックスして頂くのが一番ですから」
「いつの話だよソレ。そんなモン琢美と付き合い始めた時点でとっくの昔にやめたわ!」
「ヤンキーの王道、二十歳になったら辞めるじゃねぇんだ?」
確かにソレ王道だけどな、何でそれを刑事側の人間が知ってるんだよ。
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