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candied apples 3-8
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「さ、もうホールに戻ろうぜっ、んっ」
コバ達のいる方に戻ろう、と、琢の背に回していた腕をほどいて、体の向きを変えた所で二の腕を掴んで引き戻され琢の腕の中に引き戻された。
ビックリして上を向いたと同時に唇をキスで塞がれた。
クシャリ、と琢の大きな手が俺の後頭部の髪をかき混ぜながら、上を向いた俺の頭を支えてくれた。
キスは角度を変えて何度も深く繰り返された。
「んっ、ぁんっ、はっ」
抱き締められながら受ける琢とのキスは、体の芯が溶けるかと思う位気持ちよかった。
俺の膝が震えて崩れ落ちそうになったところで俺達の唇は離れて、琢が強く俺を抱き締めてきた。
琢の額が俺の肩に埋まる。
「琢?」
どうかしたのかと聞いたケド、琢は額を埋めたまま、無言で首を振って抱き締めてくる両腕に力を込めただけだった。
解ける気配も無い琢の両腕の中に納まりながら、『高岡達焦れてんだろうなぁ』とは思ったケド、もとはと言えば、コバが家探しなんかしやがった所為でこんな事になったんだから、『落とし前変わりに待たせておけば良いヤ』って思い直して、そのまま俺も気持ち良く琢の腕の中に埋もれ直した。
耳の付け根にキスをしてやると、またギュッっと琢の腕がしまって俺達の体がくっついて、馬鹿みたいに幸せを感じた。
高岡達が居なかったらそのままここでセックスし始めたかも知れねぇ。
どちらともなしに見つめ合って唇を柔らかく食みあうキスをしてると、我儘な酔っ払いコバが待ちきれなくなったのか、ホールの方から何かわめく様な声が聞こえて来た。
俺達は見つめ合ってクスクス笑って。従業員出入口の所まで手を繋いでホールに向かった。
コバ達のいる方に戻ろう、と、琢の背に回していた腕をほどいて、体の向きを変えた所で二の腕を掴んで引き戻され琢の腕の中に引き戻された。
ビックリして上を向いたと同時に唇をキスで塞がれた。
クシャリ、と琢の大きな手が俺の後頭部の髪をかき混ぜながら、上を向いた俺の頭を支えてくれた。
キスは角度を変えて何度も深く繰り返された。
「んっ、ぁんっ、はっ」
抱き締められながら受ける琢とのキスは、体の芯が溶けるかと思う位気持ちよかった。
俺の膝が震えて崩れ落ちそうになったところで俺達の唇は離れて、琢が強く俺を抱き締めてきた。
琢の額が俺の肩に埋まる。
「琢?」
どうかしたのかと聞いたケド、琢は額を埋めたまま、無言で首を振って抱き締めてくる両腕に力を込めただけだった。
解ける気配も無い琢の両腕の中に納まりながら、『高岡達焦れてんだろうなぁ』とは思ったケド、もとはと言えば、コバが家探しなんかしやがった所為でこんな事になったんだから、『落とし前変わりに待たせておけば良いヤ』って思い直して、そのまま俺も気持ち良く琢の腕の中に埋もれ直した。
耳の付け根にキスをしてやると、またギュッっと琢の腕がしまって俺達の体がくっついて、馬鹿みたいに幸せを感じた。
高岡達が居なかったらそのままここでセックスし始めたかも知れねぇ。
どちらともなしに見つめ合って唇を柔らかく食みあうキスをしてると、我儘な酔っ払いコバが待ちきれなくなったのか、ホールの方から何かわめく様な声が聞こえて来た。
俺達は見つめ合ってクスクス笑って。従業員出入口の所まで手を繋いでホールに向かった。
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