スイート・スパイシースイート

candied apples １－３

「明日、駅三つ向こうの町でデッケェ祭りあんじゃん？４人で行かねぇ？」
大の男が４人で祭り？しかもあの町中どころか国内中至る所から人があつまる、山車が10以上も街中を練り歩くあのデカい祭りに？
あー・・・でも琢が好きそう・・・・。
「とりあえず中入って。賄いしかないケド」
「返事は明日で良いかな？、アイツの職場携帯持ち込み禁止なんだよ」
「ごっそーさん」
メシにありつけると分かった高岡刑事がウキウキで返事してきた。
「代金はもらうからな！」
先に店にはいる後ろから小さな舌打ちが聞こえたのは絶対気のせいじゃない。

夜帰ってきた琢に聞いたら二つ返事でＯＫが飛んできた。
「僕、ちょっと夢だったんです。恋人とお祭りに行くの。」
久しぶりに見た恋人のうれしそうな笑顔におれも少しほっとさせられた。
笑顔につられて思わずキスをする。
「琢、祭りで何食べたい？たこ焼き？お好み焼き？あそこの祭りはすごいぜぇ。たこ焼きだけで三種類位あるからな、男４人で行くなら何種類か買って食べ比べしようぜ、あとさムーンロードってショッピング街が有るんだけど、そこに惣菜売ってる有名な肉屋が有って、その店は祭事限定の骨付きフランクフルトが有るんだ。スゲェ旨いの。食おうぜ」
琢もキスで返してくる
「チョコバナナの屋台は？」
「あるある」
またキス
「かき氷、クレープ」
「あぅ・・・る」
最初はちゅっと軽くするだけのキスも回数を重ねるごとに深くなる
「杏あめ」
「あるにきまってるだろ」
ふふふと笑いながら返事をした。