174 / 410
Who you are 1-2
しおりを挟む
すのこ状になっているベットの底板の隙間から何かがベットの下に有るのが見えた。
俺たちのベッドは側面はぐるりとパネルで囲われていて普段掃除用ワイパーも入らない造りになっている。
物置には出来ない造りだ。
ベッドを買い替えた時にでも間違えて入ってしまったのかもと思ってすのこ部分を外して確認してみると、有ったのはA4位の大きさの缶ケースだった。
ずいぶん古い印象のそれを開けてみると一着の薄汚れた女性用の服が出てきた。
小さな花柄の、広げるとそれは小柄な女性用ワンピースだった。
アチコチ破れているけど破れた所は丁寧にミシンで繕ってある。
後ろ身ごろの下の方にうっすらと茶色い大きなシミがあった。
広げた瞬間、一気に全身の血の気が引いていくのが自分でも分かった。
きっと今の俺の顔は真っ青だ・・・・。
カタカタとワンピースを持つ手が震える。
喉がカラカラに乾いていた。
一番思い出したくないあの時の光景が昨日の事のように思い出される。
間違えるはずもない、コレは・・・・
コレはオレが琢美に初めて買ってやったワンピースだ。
サイズがピッタリ合った初めての洋服に、あの子は嬉しそうにはしゃいでいた。
それを着て帰ったその日にあの悪夢の様な事件が起きた。
無残に破かれボロボロに汚されワンピース。
嬉しそうな表情は土足で踏みにじられ。
自分が一番怖い思いをしてきたのに泣きながらワンピースが汚れた事を謝っていた。
同じ柄の違うモノなんていくらでもある。
でも、じゃぁ・・・あの時ついた所と同じ所になんでこんな血の跡みたいなシミがあるんだ・・・・?。
これは間違いなく琢美のワンピースだ・・・。
俺たちのベッドは側面はぐるりとパネルで囲われていて普段掃除用ワイパーも入らない造りになっている。
物置には出来ない造りだ。
ベッドを買い替えた時にでも間違えて入ってしまったのかもと思ってすのこ部分を外して確認してみると、有ったのはA4位の大きさの缶ケースだった。
ずいぶん古い印象のそれを開けてみると一着の薄汚れた女性用の服が出てきた。
小さな花柄の、広げるとそれは小柄な女性用ワンピースだった。
アチコチ破れているけど破れた所は丁寧にミシンで繕ってある。
後ろ身ごろの下の方にうっすらと茶色い大きなシミがあった。
広げた瞬間、一気に全身の血の気が引いていくのが自分でも分かった。
きっと今の俺の顔は真っ青だ・・・・。
カタカタとワンピースを持つ手が震える。
喉がカラカラに乾いていた。
一番思い出したくないあの時の光景が昨日の事のように思い出される。
間違えるはずもない、コレは・・・・
コレはオレが琢美に初めて買ってやったワンピースだ。
サイズがピッタリ合った初めての洋服に、あの子は嬉しそうにはしゃいでいた。
それを着て帰ったその日にあの悪夢の様な事件が起きた。
無残に破かれボロボロに汚されワンピース。
嬉しそうな表情は土足で踏みにじられ。
自分が一番怖い思いをしてきたのに泣きながらワンピースが汚れた事を謝っていた。
同じ柄の違うモノなんていくらでもある。
でも、じゃぁ・・・あの時ついた所と同じ所になんでこんな血の跡みたいなシミがあるんだ・・・・?。
これは間違いなく琢美のワンピースだ・・・。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
赤ちゃんプレイの趣味が後輩にバレました
海野
BL
赤ちゃんプレイが性癖であるという秋月祐樹は周りには一切明かさないまま店でその欲求を晴らしていた。しかしある日、後輩に店から出る所を見られてしまう。泊まらせてくれたら誰にも言わないと言われ、渋々部屋に案内したがそこで赤ちゃんのように話しかけられ…?
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる