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Who you are 1-2

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すのこ状になっているベットの底板の隙間から何かがベットの下に有るのが見えた。
俺たちのベッドは側面はぐるりとパネルで囲われていて普段掃除用ワイパーも入らない造りになっている。
物置には出来ない造りだ。
ベッドを買い替えた時にでも間違えて入ってしまったのかもと思ってすのこ部分を外して確認してみると、有ったのはA4位の大きさの缶ケースだった。
ずいぶん古い印象のそれを開けてみると一着の薄汚れた女性用の服が出てきた。
小さな花柄の、広げるとそれは小柄な女性用ワンピースだった。
アチコチ破れているけど破れた所は丁寧にミシンで繕ってある。
後ろ身ごろの下の方にうっすらと茶色い大きなシミがあった。
広げた瞬間、一気に全身の血の気が引いていくのが自分でも分かった。
きっと今の俺の顔は真っ青だ・・・・。
カタカタとワンピースを持つ手が震える。
喉がカラカラに乾いていた。
一番思い出したくないあの時の光景が昨日の事のように思い出される。
間違えるはずもない、コレは・・・・
コレはオレが琢美に初めて買ってやったワンピースだ。
サイズがピッタリ合った初めての洋服に、あの子は嬉しそうにはしゃいでいた。
それを着て帰ったその日にあの悪夢の様な事件が起きた。
無残に破かれボロボロに汚されワンピース。
嬉しそうな表情は土足で踏みにじられ。
自分が一番怖い思いをしてきたのに泣きながらワンピースが汚れた事を謝っていた。
同じ柄の違うモノなんていくらでもある。
でも、じゃぁ・・・あの時ついた所と同じ所になんでこんな血の跡みたいなシミがあるんだ・・・・?。
これは間違いなく琢美のワンピースだ・・・。
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