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September Rabbit 1-7

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モーターがワイヤーを巻き上げる機械音の中、湿ったキスの音が微かに混じる。
タクシーの中ですら首に絡みついて離れなかった琢はエレベーターに乗るともう俺を腕の中に閉じ込めて放さなかった。
チュッチュ、と軽めのキスを始めた琢の唇に応えながら、何とか俺達の部屋の階のボタンを押すと、上昇するエレベーターと同調する様に二人のキスも深くなった。
「琢ぅ・・・ここ、まだ公の場所。管理人・・・途中・・・で人」
抵抗なんて一つもしないまま、言葉だけの停止をかける。
こんなの行為を盛り上げる媚薬にしかならねぇ。
案の定、琢は抱き締める腕にさらに力を込めて、キスに加えて球筋の所をクックッと押す愛撫まで加えて来た。
「あっやっ・・・めっ気持ちイイっ」
膝の力が抜けて琢にしなだれかかる俺を琢が目を細めて嬉しそうに見つめる。
舌を強く吸われて、口を閉じれない俺は喘ぎ声を垂れ流した。
「は・・・ぁあんっ・・・・・・。ぁっ・・・ん・・・」
エレベーターの動く浮遊感が皮膚に鳥肌を立たせて敏感にする。
快感に身体が揺れる度に自分のシャツの布ズレが胸の小さな突起を擦り上げて更に快感を産んだ。
ほうって置いたらこの場で1ラウンド始めかねない剣幕の琢に塵ほど残ってた理性で懇願する。
「琢・・・・・・・・・たくっ早くベッドにつれてけ」
エレベーターから玄関までの数メートルをもどかしげに歩く琢が言った。
「本当はもっとちゃんとしたかったけど、もう良いです。」
イライラと鍵を探す。横から俺が合い鍵で扉を開けながら『ん?』と言葉の先を促すと。
玄関に俺ごと雪崩れ込みながら愛撫を再開した琢が雄の顔で言った。
「裕一郎さんを完全に僕の物にします!」
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