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September Rabbit 1-1
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残暑もまだまだ厳しい9月。
オフィス街と繁華街の境目に有るウチの店には昼間の客の中にはお茶をしに来る客も珍しく無い。
まだまだジュレやアイスなどの涼菓の捌けが早い。
・・・カレー屋なのに。
まぁ、スイーツにも力入れてるから良いんだけどさ・・・。
今年の夏は美味い具合に手には入った大量のグレープとグレープジュースを使ってホタルを模したジュレを作ったらこれが好評で、最早季節ハズレになりつつも引っ込められずにいる。
「9月って何気にイベント何も無ぇんだよなぁ~」
独り言を入った俺にコバの助言が入る。
「『勤労感謝』『敬老』」
「祭日の事言ってるんじゃネェ」
「オータム・セール」
「そういうイベントじゃなく!何かデザートのネタに使える様なロマンチックなイベントだよ」
少し考えたコバが答える。
「お月見!」
「・・・それ、バーガー屋とかぶるんだよなぁ・・」
即座に言い放った俺の言葉に若干へこむコバ。
「それにこの時期にウサギ出すと冬季定番の兎形のアイスと被るんだよなぁ・・・」
「客はそんなの気にしてねぇっすよ」
投げやりに言うコバを見て中性的な見てくれに反してまるっきり中身は両津○吉なコイツに相談したのがアホだったと、ため息を付いた。
「俺の店にデザート目当てで通ってくれるOLのブログ効果を舐めんなよ。」
コバは飲み干したアイスコーヒの氷を行儀悪く歯を見せながらガリガリと噛み砕きながら「ケッ」と毒付いてから探る様な目つきで。
「ウサギっつやぁ(と言えば)あのでっかいウサギちゃんは元気なの?」
でかいウサギちゃん?
「・・・あぁ琢の事か。」
そうか、コバにはアレがウサギに見えるのか。
オフィス街と繁華街の境目に有るウチの店には昼間の客の中にはお茶をしに来る客も珍しく無い。
まだまだジュレやアイスなどの涼菓の捌けが早い。
・・・カレー屋なのに。
まぁ、スイーツにも力入れてるから良いんだけどさ・・・。
今年の夏は美味い具合に手には入った大量のグレープとグレープジュースを使ってホタルを模したジュレを作ったらこれが好評で、最早季節ハズレになりつつも引っ込められずにいる。
「9月って何気にイベント何も無ぇんだよなぁ~」
独り言を入った俺にコバの助言が入る。
「『勤労感謝』『敬老』」
「祭日の事言ってるんじゃネェ」
「オータム・セール」
「そういうイベントじゃなく!何かデザートのネタに使える様なロマンチックなイベントだよ」
少し考えたコバが答える。
「お月見!」
「・・・それ、バーガー屋とかぶるんだよなぁ・・」
即座に言い放った俺の言葉に若干へこむコバ。
「それにこの時期にウサギ出すと冬季定番の兎形のアイスと被るんだよなぁ・・・」
「客はそんなの気にしてねぇっすよ」
投げやりに言うコバを見て中性的な見てくれに反してまるっきり中身は両津○吉なコイツに相談したのがアホだったと、ため息を付いた。
「俺の店にデザート目当てで通ってくれるOLのブログ効果を舐めんなよ。」
コバは飲み干したアイスコーヒの氷を行儀悪く歯を見せながらガリガリと噛み砕きながら「ケッ」と毒付いてから探る様な目つきで。
「ウサギっつやぁ(と言えば)あのでっかいウサギちゃんは元気なの?」
でかいウサギちゃん?
「・・・あぁ琢の事か。」
そうか、コバにはアレがウサギに見えるのか。
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