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vanilla essence 1―3
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「そう思わせるような行動をお前が取ってたんじゃねぇのか?」
そう突っ込むと、コバは真っ赤になって口を噤んだ。
心当たりが有るらしい。
まぁ・・・有るだろうな。
「意地張ってると、本当に大事な物失うぞ。」
とうとう何も注文しそうにないコバに、昼間の残りのナンとピスタチオとナスのグリーンチキンカリーを出してやると、コバは受け取りながら
「こんな甘ったるい匂いの中じゃ食欲も萎えるっすよ・・・」
とぼやきながらも食べ始めた。
「・・・バニラって恋に似てると思う。」
「はぁ?」
脈絡も無く、コバらしくねぇポエミーな事を口走られて、俺は裏がえった声で聞き返した。
「甘い匂いをプンプンさせてさ、チョロいと思って舐めてみるとヒデェ味がするんすよね、コレ」
とカウンターの小瓶をつまんで振りながらボヤくコバ。
どうやらバニラエッセンスの事を言ってるらしい。
「まぁ香り付けのスパイスだからなぁ」
ふと、イタズラ心が湧いて、冷凍庫で良い硬さに出来上がったアイスクリームを一さじすくってコバの口の前に持って行った。
「ま、その苦さもアイスに変われば甘くなるんじゃねえの?」
コバは顔をしかめてアイスに食いつき、一言、
「サブ!」
っとだけ呟いた。
そう突っ込むと、コバは真っ赤になって口を噤んだ。
心当たりが有るらしい。
まぁ・・・有るだろうな。
「意地張ってると、本当に大事な物失うぞ。」
とうとう何も注文しそうにないコバに、昼間の残りのナンとピスタチオとナスのグリーンチキンカリーを出してやると、コバは受け取りながら
「こんな甘ったるい匂いの中じゃ食欲も萎えるっすよ・・・」
とぼやきながらも食べ始めた。
「・・・バニラって恋に似てると思う。」
「はぁ?」
脈絡も無く、コバらしくねぇポエミーな事を口走られて、俺は裏がえった声で聞き返した。
「甘い匂いをプンプンさせてさ、チョロいと思って舐めてみるとヒデェ味がするんすよね、コレ」
とカウンターの小瓶をつまんで振りながらボヤくコバ。
どうやらバニラエッセンスの事を言ってるらしい。
「まぁ香り付けのスパイスだからなぁ」
ふと、イタズラ心が湧いて、冷凍庫で良い硬さに出来上がったアイスクリームを一さじすくってコバの口の前に持って行った。
「ま、その苦さもアイスに変われば甘くなるんじゃねえの?」
コバは顔をしかめてアイスに食いつき、一言、
「サブ!」
っとだけ呟いた。
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