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so sweet sweet drop 1-17

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「俺の部屋の電気メーター回って無くてビックリしたろ?ベッド借りてるって言えば良かったな・・・」
『俺、タイミング悪すぎだろ』と、心の中で自分で自分に舌打ちした。
在、不在を確認した事を言い当てられた竹川が顔を赤くして俯く。
「何盗られた?」
「財布に入っていたお金と、お守りみたいな物を・・・」
「お守り?」
「昔、人から貰った物なんです。僕の数少ない子供の頃の大切な思い出の品で・・・」
「警察には?」
聞いた俺に竹川が首を振る。
「そっか・・・」
きっとどんなバカな父親でも肉親だという事なんだろう・・・。
「お守りは諦めます。本当は、もう僕が持っていてはいけない物だったし・・・」
そう語る声は本当に穏やかだった。
「大事な物だったんだろ?」
そう聞く俺の肩に竹川が頬を寄せる。
「あなたが僕をそばに置いてくれるなら、それでいい」
優しい優しい声だった。
顔を見なくても声で解る。
きっと今の竹川はとびきり甘い笑顔をしているに違いねぇ。
その笑顔が見たくて顔を横に向けたんだケド、目が合う前に唇が重なって、俺はハッカドロップの味のする少し辛くて飛びきり甘いキスに酔いしれた。
キスは昨夜の獰猛さは微塵も無く、ただ優しく甘く。
正気を取り戻した竹川はただ優しく。どこか借り物を扱うみたいな、その一歩引いた態度が焦れったい。
ドロップに願いなんか込めてる位なら、早くもっと近くに来いよ・・・。
そんな事を思ってたら知らずに竹川の背中に回した手に力がこもっていた。
「痛っ・・・」
と痛がった竹川を見てふと夜自分が取った行動を思い出した。
快感で霞んで確かな記憶はあんまり無ぇケド、確か俺、竹川の背中に爪立ててしがみ着かなかったか?!
「・・・俺、もしかして・・・かなり引っ掻いたか!?」
「イイエ全然!」
いつに無く妙にキッパリ言い切る竹川をシカトして背中を隠すシャツを捲る。
・・・案の定、出来立てホヤホヤのひっかき傷がそこに有った。
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