129 / 410
so sweet sweet drop 1-14
しおりを挟む
カラカラという懐かしい音で朝目が覚めた。
音の方に目を向けると竹川が、俺が高岡刑事から貰ったドロップ缶を手にしている。
昨日着替えの時に何気なく寝室のテーブルに置いておいたのを見つけたらしい。
「懐かしい物買ったんですね・・・」
白い色のドロップを口に入れながら缶をカラカラ振って優しく微笑んだ。
その仕種が昔よく見た光景と重なって胸が微かに軋む・・・。
もう、微かに軋むだけで痛みが無いのが寂しい様な、そうでないような・・・。
「高岡に貰ったんだよ。何味?」
昔の残像を振り切って、今、俺を求めてくれる恋人に問いかける。
声は昨夜鳴かされ過ぎたせいでカサカサだった。
「ハッカです。」
どこか悪戯っぽく苦笑いをして竹川は小首をかしげた。
如何にも苦手だと言いたげな表情にくくっと笑ってベッドから這い出て竹川のそばに行って口づける。
「ヨコしな。辛いの苦手なんだろ?」
素直にドロップを渡しながら竹川が以外な事を言った。
「ドロップのハッカは実は嫌いじゃないんです」
「・・・わり、じゃ取っちゃったな」
「・・・イエ、舐めておいて下さい。声凄いですから・・・」
そう言われて、昨夜の自分の痴態を思い出してバツが悪くなる。 とにかく空気を変えたくて、適当に話しはじめる事にした。
「な、何でこの飴、キャンディーじゃなくてドロップって名前にしたんだろうな・・・」
「国や地域差は有るとは思いますけど、Dropって英語圏じゃ基本的に雫とか落ちる、飛び降りるっていう意味に使う事が多いんですよ」
あと、ペンダントトップに使われている宝石とか・・・っと缶を手に取りながら竹川が言った。
音の方に目を向けると竹川が、俺が高岡刑事から貰ったドロップ缶を手にしている。
昨日着替えの時に何気なく寝室のテーブルに置いておいたのを見つけたらしい。
「懐かしい物買ったんですね・・・」
白い色のドロップを口に入れながら缶をカラカラ振って優しく微笑んだ。
その仕種が昔よく見た光景と重なって胸が微かに軋む・・・。
もう、微かに軋むだけで痛みが無いのが寂しい様な、そうでないような・・・。
「高岡に貰ったんだよ。何味?」
昔の残像を振り切って、今、俺を求めてくれる恋人に問いかける。
声は昨夜鳴かされ過ぎたせいでカサカサだった。
「ハッカです。」
どこか悪戯っぽく苦笑いをして竹川は小首をかしげた。
如何にも苦手だと言いたげな表情にくくっと笑ってベッドから這い出て竹川のそばに行って口づける。
「ヨコしな。辛いの苦手なんだろ?」
素直にドロップを渡しながら竹川が以外な事を言った。
「ドロップのハッカは実は嫌いじゃないんです」
「・・・わり、じゃ取っちゃったな」
「・・・イエ、舐めておいて下さい。声凄いですから・・・」
そう言われて、昨夜の自分の痴態を思い出してバツが悪くなる。 とにかく空気を変えたくて、適当に話しはじめる事にした。
「な、何でこの飴、キャンディーじゃなくてドロップって名前にしたんだろうな・・・」
「国や地域差は有るとは思いますけど、Dropって英語圏じゃ基本的に雫とか落ちる、飛び降りるっていう意味に使う事が多いんですよ」
あと、ペンダントトップに使われている宝石とか・・・っと缶を手に取りながら竹川が言った。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる