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Firework 2-18

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「え?」
突然脈絡もなく単語だけ発した俺に竹川が聞き返した。
「子供の頃見た花火みたいだと思って」
お前の事だよ、と言う代わりに手の平で横っ腹を逆撫でして愛撫する。
「子供の頃、俺の住んでいた家の近くにさ、花火大会の打ち上げ場所があったんだよ、琢美と出会う前は夏になると一人で見に行ったモンだけど、花火って近くで見ると音がすんげぇんだよ。マジ耳栓が必要な位」
ワケが判らないという顔の竹川にお構い無しに先を続けた。
「子供心に、ちょっとビクつきながらそれでも綺麗で目が放せなかった」
お前もそんな感じだよ。という気持ちを込めて、竹川の瞳を見つめた。
「この大量のさ、傷を受けた時のお前の痛みとか思うと何かどうしようもない気持に駆られるんだけどさ、今のお前は酷く綺麗だ。」
何ていうか、さ。
「色っぽくて、エロティックで、そんで綺麗で見惚れる」
そう言ってフェラをしようとしたら、竹川の腕が勢いよく俺を抱き上げてぎゅぅと抱きしめて来た。
「貴方って人は!」
「竹川これじゃ、しゃぶれ・・・んっ」
照れ隠しにがさつに物を言おうとした俺に少し黙れとばかりに強引な口付がお見舞いされる。
「貴方って人は本当に!!!」
本当に何なのかは言ずに、湧き上がった激情を宥め、まるで決意みたいにつぶやいた。
「僕はきっと貴方が幸せになる為になら。何だってする」
何処までも真っ直ぐに俺に気持を向ける竹川の存在に満たされて、知らない内にカラカラに乾ききっていた俺の心が潤ってく。
あぁ、俺、孤独だったんだな。
満たされて始めて改めて自覚した。
こんなに孤独だったのかって思い知らされた。
親も、この6年、琢美に振られてから今までの間に付き合って来た女達も・・・。
皆、俺を捨ててった。
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