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Firework 2-7
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「よねんまえ・・・・・・」
あっけに取られている俺を余所に、竹川は事の始まりを語りだした。
「本当に偶然だったんです、会社の同僚が『近くに偉い上手いカレー屋が有る』って言ってるのを聞いて、マンションへの帰り道を少し外れれば良いだけだしちょっと覗いてみようと思ってお店の前を通ったんです。それで佐藤さんを見つけました。」
曰く一目惚れだったらしい。
聞けば変装して何回か店にも来てたとか。
どんなに思い返してみても俺の記憶に一切無い所をみると余程入念に変装して来てたらしい。
「何て手間な事を・・・」
そりゃあ隠したくも成るわな・・・一歩間違えばキケンな人だ。
「すみません」
竹川がデカイ背中を丸めて小さく呟く。
呆れた、そんな暇あったらとっとと常連客にでもなればもっと早く色んな話が出来たのに、と・・・・・・。
でも、それが出来ないのが竹川なんだろうとも思う。
俺は一度ふぅっと息を天井に向かって吐きながら、竹川の手をぎゅっと握ってやってから言った。
「そろそろ行くか」
「え?」
っと竹川が虚をつかれて間抜けな顔をする。
「眼鏡。そろそろ仕上がった頃だろ。
「・・・・・・っはい!」
頬を染めた竹川が、泣きそうで嬉しそうな顔をして返事をした。
眼鏡屋までは手を繋いで行った。
レンズを新調した眼鏡をかけた竹川は俺を見るなり真っ赤になって俯いて
「(視界がクリアになって)佐藤さんがいつもの100倍眩しくて直視出来ない」
と言った。
コイツ時々スゲェ可愛いんだよな。
俺、何時の日かコイツにチェリー捧げられる日が来るんだろうか・・・・・・。
まぁ後10年はヨユーで無事な気がする。
オイどうするよ竹川、俺だって28だぜ?10年後より今のが絶対魅力的だとおもうんだけど?
とか頭の中で考えてから10年後も一緒にいるつもりな自分に驚いた。
あっけに取られている俺を余所に、竹川は事の始まりを語りだした。
「本当に偶然だったんです、会社の同僚が『近くに偉い上手いカレー屋が有る』って言ってるのを聞いて、マンションへの帰り道を少し外れれば良いだけだしちょっと覗いてみようと思ってお店の前を通ったんです。それで佐藤さんを見つけました。」
曰く一目惚れだったらしい。
聞けば変装して何回か店にも来てたとか。
どんなに思い返してみても俺の記憶に一切無い所をみると余程入念に変装して来てたらしい。
「何て手間な事を・・・」
そりゃあ隠したくも成るわな・・・一歩間違えばキケンな人だ。
「すみません」
竹川がデカイ背中を丸めて小さく呟く。
呆れた、そんな暇あったらとっとと常連客にでもなればもっと早く色んな話が出来たのに、と・・・・・・。
でも、それが出来ないのが竹川なんだろうとも思う。
俺は一度ふぅっと息を天井に向かって吐きながら、竹川の手をぎゅっと握ってやってから言った。
「そろそろ行くか」
「え?」
っと竹川が虚をつかれて間抜けな顔をする。
「眼鏡。そろそろ仕上がった頃だろ。
「・・・・・・っはい!」
頬を染めた竹川が、泣きそうで嬉しそうな顔をして返事をした。
眼鏡屋までは手を繋いで行った。
レンズを新調した眼鏡をかけた竹川は俺を見るなり真っ赤になって俯いて
「(視界がクリアになって)佐藤さんがいつもの100倍眩しくて直視出来ない」
と言った。
コイツ時々スゲェ可愛いんだよな。
俺、何時の日かコイツにチェリー捧げられる日が来るんだろうか・・・・・・。
まぁ後10年はヨユーで無事な気がする。
オイどうするよ竹川、俺だって28だぜ?10年後より今のが絶対魅力的だとおもうんだけど?
とか頭の中で考えてから10年後も一緒にいるつもりな自分に驚いた。
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