スイート・スパイシースイート

鈴紐屋 小説:恋川春撒 絵・漫画:せつ

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too hot then so sweet 4-6

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トラブルのショックでいつもの竹川に戻っていたその表情が、再び強烈に淫迫を放つ顔を覗かせてきた。
「・・・っ・・・貴方って人はっ!!」
そう言って、一度、息も止まる位キツく抱きしめると、俺の頭を掴んで自分の股の間に押し込み。
一言
「舐めて」
やっと愛撫をねだった。
抵抗感は全然涌かなかった。
生まれて初めて口にした男のソレから零れる興奮の証の苦味を、俺は本気で旨いと感じて、竹川の放った物を全部飲み込んだ。
旨い、と感じた理由はもう解っていた。
多分、俺は自覚している以上に竹川の事を好きなんだ。
友達としても、それ以上の相手としても・・・。


琢美としたキスさながらの、甘くて深いキスを数えきれない位した。
熱に溶かされたトロトロのチョコみたいな甘く濃厚な時間が過ぎた後、竹川に抱き締められながらベッドでウトウトしている時、何となく聞いてみたくなって問い掛けた。
「なぁ、インフルエンザで俺がうなされてた時、お前、俺の事『裕ちゃん』って呼んだ?」
「いいえ?」
予想通り竹川はワケが解らないという顔で返事を寄越した。
だよなぁ・・・。
「わり、ちょっと聞いてみたダケなんだ・・・」
目を閉じて、吸い込まれる様に眠りに着いた俺は、又夢の中で『裕ちゃん』と誰かに呼ばれる夢を見た。
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