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too hot then so sweet 3-2

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平気なフリして優しく微笑む竹川の笑顔に胸が痛む。
「そうじゃなくて!」
旨く言えずに一人自分に苛立つ俺を、竹川はまだ俺が具合が悪いんだと思い込み、心配そうな顔をしてそっと手を重ねて来た。
「床は冷えます。ベッドに戻りましょう?」
この気持ちをどう言ったら良いのか解らない。
どんな言葉を選んでも、今は嘘にしか聞こえない気がして口に出来なくて、俺は竹川に促されるままにベッドに戻った。
風邪が治ったら・・・。
風邪が治ったらきっと何か竹川が喜びそうな事をしてやりたい・・・。
風邪が治ったら・・・何をしたら竹川の涙分返せるかな・・・。
全快初日、一週間ぶりに店を開けたこの日は昼間っから大盛況で客離れを心配していた俺は胸をなで下ろした。
やっと閉店間際になって客が引いて来た頃久しぶりにコバが来た。
「ちーっす。」
「おう、久しぶりじゃねぇか」
飼い主(高岡刑事)の姿を後ろに探したけど見つから無かった。
「インフルエンザですって?今頃!」
きききっ
と笑いながらコバはいつもの席に座る。
注文はビールとバターとピスタチオのチキンカリー、見た目に反した相変わらずの辛いもの好きに少し笑う。
「参ったよ。高熱は出るし、何か変になるし・・・」
そこまで言って言葉が止まる。
何か俺、凄い大事な事を忘れてる気がすんだけど・・・何だっけ?
「何かしたんですか?」
「イヤ、うん。・・・」
スゲエ大事な事に気が付いて・・・そんで良かったと思って・・・。
何か竹川に関係してる様な気がすんだけど・・・何だっけ?
『竹川・・・』と偉い安心して呼んだ気が・・・する?
こんがらがって旨く思い出せない。
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