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too hot then so sweet 1-5

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声に出さず口だけ動かして
「どうよ?」
と容体を聞いてきたので肩をすくめておいた。
竹川は高岡刑事には気が付かず、気持ち良さげに俺の手にじゃれていた。
『(痛みが酷いなら)ナース呼ぶか?』と、聞こうと口を開きかけた時だった。
手のひらに口づけをしながら竹川が優しく・・・でもハッキリと囁いた。
「・・・神様の事が好き過ぎて胸が痛い」

知らなかったぜ、時間て本当に止まる事が有るんだな・・・。



言うだけ言って眠りに着いた竹川を病室に残し、廊下に出て待合室みたいな所で置いてあるソファーに沈み込む。時間は夜の12時少し前、もう明日は店を休もうかと悩みながら行儀悪く片膝を抱え込み、目を瞑り頭を乗せた。
熱で潤んだ瞳で囁く竹川が目蓋の裏に浮かぶ
『好き過ぎて胸が痛い』
何なんだアイツ。
顔が熱い、竹川が囁いた時の唇の動く感触が何時までも俺の手のひらから消えなくて、体の奥、鳩尾(みぞおち)の辺りが痺れる様な・・・チリチリと焼かれる様な感覚が生まれて何時までたっても収まってくれない。
高岡刑事が缶コーヒーを差し出しながら話し掛けてきた。
「神様ってお前の事?」
「さあな?病人の言う事だし・・・」
「『好き過ぎて胸が痛い』・・・か。」
俺も使おうかな子猫に、とかほざいてる。
「流石山崩れ、すっげー破壊力だな。何、桜の時もあんなんだったの?」
「・・・あんな物じゃねえょ」
「どんなモンだったのよ」
興味津々で高岡が聞いてくる。
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