スイート・スパイシースイート

too hot then so sweet １－１

「何だ、結局お前ら出来てやがった付合始めたのか。」
「そんな甘えもんじゃねぇよ・・・。」
火曜日の比較的少な目の客足も途絶えた平日午後９時、一人ぶらっとやってきた高岡刑事と世間話をしながら店を閉める準備をしていた。
公園での事が起きてから１ヶ月、竹川は宣言通り・・・と言うかそれ以上に俺を快楽の海に沈めている。
夜毎弄られ鳴かされて、一人寝したのは一体どの位有るやらだ。
「っつーか高岡さん！マジでコバの奴モノにしたんなら手綱しっかり裁いて下さいよ！俺あの日の夜偉い目見たんだからな！」
「まぁまぁ、雨降って地固まったんなら良いじゃねぇか。」
「固まったんじゃ無ぇっ、地滑り起こして山が崩れたんだよ！」
ダン！と食後のコーヒーを高岡刑事専用のマグに入れて乱暴に出す。
高岡は怒りもせずに受け取って。
「アチチ」
っと旨そうにズズッと熱めのコーヒーを啜った。
「そんでよ、火曜日は大抵客足が早くに無くなるからサッサと帰るお前が今日はどうしたのよ？」
「・・・うるせぇな・・・」
言いよどむ俺を見て高岡刑事が察する
「あぁ、竹川が来るのか」
「来ねぇんだよ！来るって今朝は言ってたのに！携帯に電話しても出ねぇしメールしても返信無えし！」
「・・・今朝。・・・・・・・・・・・・ラブラブだな。お前ら。」
「帰れ。お前もお。」
高岡刑事とじゃれながら、俺もイヨイヨ店仕舞いを始めた所でその電話は来た。
『竹川琢さんのお知り合いの方でしょうか？私、くるみのき病院の看護師で榎本と申します。実は本日竹川様が当病院に救急で運ばれていらっしゃいまして・・・』
「・・・え？」