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sakura flavor 2-10

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「・・・・ぁぁ・・・はぁ・・・たけかわぁ・・・っ」
真っ暗な夜の公園の中、満開の桜の樹の下、竹川に為されるがまに成っている俺のあられも無い声が、湿った音と共に淫らに響く。
愛撫の再開は部屋に戻ってからにすれば良かったと今更ながらに後悔した。
いや、でも萎えてないこの格好でどうやって部屋までたどり着くんだって話しも有るんだけどな。
桜が満開と言えどもまだまだ寒い春の夜。
快感に濡れた吐息が真っ白になって漂って、如何に自分が高ぶっているかが知れる・・・、ケド俺の中枢は絶頂手前で春の夜風で無情に冷やされ、あともう少しの所でイくにイけなくて俺は強い快感の中をひたすら漂う羽目に成っていた。
「佐藤さん―――貴方、今、凄い色っぽい顔してる・・・・・・」
口淫を一休みして手で俺を扱きながら竹川が興奮仕切った声でそう言いながら舌なめずりをしつつ俺を見下ろしていた。
暖かい口内から閉め出された俺は少し現実に引き戻されて、夢心地で竹川を仰ぎ見た。
そういうお前の方が超絶に色っぽいだろうがと言ってやりたいんだけど、俺の口から出るのは自身の高ぶりに浮かされた温度の高い吐息と自分でも信じられない位甘く響く喘ぎだけで
「も・・・早く・・・イかなきゃ、人が・・・いつ・・・ふぅぅんっ」
何なんだこの鼻にかかった甘ったるい声はと自分で自分を罵りたくなる。
こんな公園の出口のすぐ近くで、桜が満開で綺麗で本気でこの桜に誘われていつ人が来るか分かったもんじゃねぇのに・・・。
時々道路から人の声が聞こえて来ても、その度にビクつくだけで快感に負けて竹川から離れる力も出ない。
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