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sakura flavor 1-6
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「いつになくボロボロになって駆けてきてさ。・・・・・殴られた痣が少ない代わりに、手足に縛られた跡が有った。買ったばかりのワンピースも酷く汚れてさ・・・・」
ガタン
と、琢美の身に何が起きたのか、察しがついたんだろう高岡刑事が血相を変えて腰を浮かせた。
「おまっ・・・・・それって」
「大丈夫、未遂だよ。ただ、次は逃げられるとは限らネェ。そう思った。」
琢美のあの時の姿・・・。
今思い出してもぞっとする。
真っ青になったまま恐怖に震えて泣くことも出来ず、それでも裸足で必死に走って来た。
少ない金をやりくりして買ってやったばかりの安物のワンピースは無残に汚れて、そこから出た手足に出来たばかりの真っ赤な縛られた跡が痛々しく腫れ上がってた。
『裕ちゃん・・・私・・・おと、お父さんが…い、淫乱な娘にはっおし、お仕置きが必要だって・・・こわ・・・恐くて・・・トイレ行ってる隙に逃げて・・・・・』
何された?!と問う俺に、殴られて縛られただけだと答えた。
縛られた紐が緩んでたから、事が始まる前に興奮で模様した親父の隙を突いて何とか逃げ延びてきたと言った琢美の言葉に嘘は無い。
『よく頑張った!良く頑張って逃げて来たな!!』
そう言ってやって、やっと琢美は声を立てて泣いた。
――――――その時に、見たんだ。
琢美の足にスカートの中から赤い血が伝って降りてきているのを。
もう少し、先だと思ってた。
琢美は、身長はともかく兎にかく女としての成長は全然無い様に見えてたから・・・・。
女の体の事なんて解らねぇから、泣きじゃくる琢美を俺のコートでくるんで抱きかかえて近所の産婦人科の医者の所に連れてって。
直ぐに高岡刑事に電話した。
ガタン
と、琢美の身に何が起きたのか、察しがついたんだろう高岡刑事が血相を変えて腰を浮かせた。
「おまっ・・・・・それって」
「大丈夫、未遂だよ。ただ、次は逃げられるとは限らネェ。そう思った。」
琢美のあの時の姿・・・。
今思い出してもぞっとする。
真っ青になったまま恐怖に震えて泣くことも出来ず、それでも裸足で必死に走って来た。
少ない金をやりくりして買ってやったばかりの安物のワンピースは無残に汚れて、そこから出た手足に出来たばかりの真っ赤な縛られた跡が痛々しく腫れ上がってた。
『裕ちゃん・・・私・・・おと、お父さんが…い、淫乱な娘にはっおし、お仕置きが必要だって・・・こわ・・・恐くて・・・トイレ行ってる隙に逃げて・・・・・』
何された?!と問う俺に、殴られて縛られただけだと答えた。
縛られた紐が緩んでたから、事が始まる前に興奮で模様した親父の隙を突いて何とか逃げ延びてきたと言った琢美の言葉に嘘は無い。
『よく頑張った!良く頑張って逃げて来たな!!』
そう言ってやって、やっと琢美は声を立てて泣いた。
――――――その時に、見たんだ。
琢美の足にスカートの中から赤い血が伝って降りてきているのを。
もう少し、先だと思ってた。
琢美は、身長はともかく兎にかく女としての成長は全然無い様に見えてたから・・・・。
女の体の事なんて解らねぇから、泣きじゃくる琢美を俺のコートでくるんで抱きかかえて近所の産婦人科の医者の所に連れてって。
直ぐに高岡刑事に電話した。
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