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old taste 2-13
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俺、今、何しようとした?
深く考えたく無くて、アルコールが欲しくなる。
こんな時はビールでも飲んで寝ちまうのが一番だ。
「・・・竹川さん、酒飲める?」
「甘いのなら・・・」
「じゃあワインでカクテル作りますよ、先に食べてて下さい」
カクテルって言ってもワインに蜂蜜を混ぜただけの簡単な物だ。直ぐ出来る。
カクテルとビールを手にキッチンを出て、竹川の隣に腰を下ろそうとして立ち止まる。
「竹川さん。泣いてちゃ味、解らねえでしょ?」
席に戻ったら竹川が泣きながらカレー食ってた。
「美味しいです。凄く美味しい!」
前髪はパイナップル型に括ってるし(いや、括ったの俺だけど)、メガネはカレーの湯気で曇ってるしで見た目は完全にギャグなんだけど、多分本人は至ってシリアスだ。
「本当に、こんな美味しい物食べたの・・・本当に久しぶり・・・命が吹き込まれる気がする」
と竹川は大げさに言った。
何があったのかは解らねえケド・・・。
何となくちょっと色々有ってコイツ弱ってたんだろうな、と感じる。
そこまでやる事は無いのは分かっていたケド、タダでさえヘタレな竹川がさらに弱ってる所を見て、何か優しくしてやりたくなっちまって・・・。
スプーンを握りしめたまま、拳に顔をうずめている竹川のメガネを勝手に外して、涙と鼻水を拭ってやる。
「ほら、少し飲みな、落ち着くから」
差し出したワインのカクテルを半分も一気に煽る。
そんで
「コレも美味しいです。」
と又泣いた。
深く考えたく無くて、アルコールが欲しくなる。
こんな時はビールでも飲んで寝ちまうのが一番だ。
「・・・竹川さん、酒飲める?」
「甘いのなら・・・」
「じゃあワインでカクテル作りますよ、先に食べてて下さい」
カクテルって言ってもワインに蜂蜜を混ぜただけの簡単な物だ。直ぐ出来る。
カクテルとビールを手にキッチンを出て、竹川の隣に腰を下ろそうとして立ち止まる。
「竹川さん。泣いてちゃ味、解らねえでしょ?」
席に戻ったら竹川が泣きながらカレー食ってた。
「美味しいです。凄く美味しい!」
前髪はパイナップル型に括ってるし(いや、括ったの俺だけど)、メガネはカレーの湯気で曇ってるしで見た目は完全にギャグなんだけど、多分本人は至ってシリアスだ。
「本当に、こんな美味しい物食べたの・・・本当に久しぶり・・・命が吹き込まれる気がする」
と竹川は大げさに言った。
何があったのかは解らねえケド・・・。
何となくちょっと色々有ってコイツ弱ってたんだろうな、と感じる。
そこまでやる事は無いのは分かっていたケド、タダでさえヘタレな竹川がさらに弱ってる所を見て、何か優しくしてやりたくなっちまって・・・。
スプーンを握りしめたまま、拳に顔をうずめている竹川のメガネを勝手に外して、涙と鼻水を拭ってやる。
「ほら、少し飲みな、落ち着くから」
差し出したワインのカクテルを半分も一気に煽る。
そんで
「コレも美味しいです。」
と又泣いた。
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