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学校に行ったら、知人がやたらと居ました。3

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「…マジか」
「うんマジ。ていうか本当に大丈夫?めっちゃ泣いてたけど。」
「…私はゲンキデスヨ」
「「説得力まるで無いんだけど。」」
「見事にハモりましたね」
「まあこんなとこで立ち話、つうか横から見たら今の俺達はかなりヤバイから家入ろうぜ。話したい事も沢山あるしな」
「うん。お邪魔しまーす」
「おう、入れ入れ。蓮華お前は一回顔洗って来い。奏藍はリビングで座って待ってろ」
「千尋さんお母さんみたい…」
「お前は早く顔洗え」
「はい」 







3分後
千尋さんが淹れてくれたココアを飲んで、一息つく。

「おいちい…」
「…そうか。良かったな」
「千尋さん今引きましたね」
「ソンナコトナイヨー」
「嘘付くな」

そんな他愛ないやり取りをしていると、千尋さんの隣に座っていた奏藍さんが、軽く笑う。
   
「どうしたんですか奏藍さん遂に精神崩壊したんですか/どうした奏藍遂に精神錯乱か」
「お前らは何でそうやって人の精神を疑いに行くの?いや、うん。何か、変わんないなーって思ってさ」
「「変わんない?」」
「ほら、そういうとこ。うーん、何ていうんだろうな。ほら、やっぱりさあ、死んだと思って、目をあけたら生きていた。なんてことって、一般的には絶対起こらない事じゃん?だからさ、めちゃくちゃビックリしたんだよね。まあ今日千尋を見た時も同じくらいビックリしたけど。それで、色々不安だったんだよな。前とは丸っきり違うって訳でもないけど、一人この世界に居るって思うと、不安でさ。でもさ、お前らは、変わんない。」

そこで一旦言葉を切り、私と千尋さんを真っ直ぐ見ながら、次の言葉を紡ぐ。

「会話とかもさ、じゃれ合いとかも、お前らは変わらない。前と一緒。オレの知ってる、月雪蓮華と、月雪千尋だ。」
「だから、何か、ありがとね。蓮華、千尋」
「……何で皆私の事を泣かせに来るんでしょうか…」
「じゃれ合ってるつもりはねえんだけど…アカン泣きそう」
「大丈夫かwww」



泣きそう。
これは本当にヤバイ。奏藍さん絶対わざとだ。
涙腺狙いに来やがったんだ。

「と言うことで二人は何で此処に居るの?」
「そうやって流れをぶったぎりに行くの本当に凄いですよね」
「勿体ぶったってしょうがないじゃん。そもそもそのために集まったんだし」
「そうだけど…もっと何か、こう、ね?」
「何も分からないんだけど。て言うかオレ蓮華の話から聞きたい」
「話を聞いて?そもそも何で私からなんですか?千尋さんでも良いじゃないですか」
「「お前一番最初に死んだから」」
「………泣くよ?」
「それにオレマフィアにはお前らと同時期ぐらいから居たけどお前と日向の出会いとか知らないし。お前が何で死んだのかも知らないし。だから昔の事から話せよ。日向との馴れ初めとか」
「ぶっちゃけ奏藍さんの目的それでしょ」
「ほらほら早く話す。読者の皆待ってるよ?」
「メタ発言止めません?…はぁ、分かりましたよ。言えばいいんでしょ、言えば」
「よしそれでこそ蓮華だ。早く話せ」
「…話しながら泣いてたら、すみませんね」



一つ溜息をついて、前世の事に思いを馳せる。




「………寒い寒い、冬の事でした」



そう、全てはあの日、始まった。
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