上 下
68 / 85
小等部です!

試験の結果

しおりを挟む
今日は試験の結果発表の日かー。
私の出場確定してるんだよねー。はあー。
しかも出るのに本気出しちゃダメって…………はぁー。
「スカーレット!試験結果楽しみだね!」
「そ、そうだね。」
もう、私は出るの確定してるなんて言えない!
こんなキラキラした目をしてるリナに言えない!
「リナは自信あるー?」
「うーん、まあまあかな?」
おお、自信ありかな?
「もし試験受かったら一緒に魔法の練習しようね!」
「分かった。」
ま、魔法の練習って私ってしていいのかな?
うーん、分からん。
まあ、大分弱くやれば大丈夫だよね!
教室に入ると、カズヤとユウマが試験について話していた。
どうやらカズヤは立候補組で試験を受けたみたい。
それで、試験を2受けたみたい。
ってことは、立候補組のテストの後に推薦組のテストも受けたってことかな?
はっ!つまり、カズヤは立候補組だけど代表になる可能性があると!?
………それにしてもなんでカズヤは試験を受けたんだろう?
「なんでカズヤって試験受けたのー?
カズヤ試験とかめんどくさいとか言ってやらなさそうなのに。」
「……………たから。」
「え?」
「お前が推薦されたからだよ!悪いか!」
「え?なんで私が推薦されたらカズヤも受けるの?」
「それは自分で考えろ!」
「ええー!?わかんないよー!」
なんで私が推薦されたのがカズヤが立候補する理由になるの?
意味わかんない。
「リナー。なんでか分かる?」
「うーん、分かるけど自分で考えた方がカズヤのためになると思う!」
「えー!教えてよー!」
「やだ!」
「えー!?」
むぅ。なんなのさ!
わからん!
うーん、でもリナは分かったんだよね?
「ユウマは分かる?」
「分かるよ。」
「教えて?」
「えーとねー。
カズヤがスカーレットにむぐっ。」
「おい、余計なことを喋るな。」
「むぅ。教えてくれてもいいじゃん!カズヤのケチ!」
「ケチじゃねぇし!」
「ケチ!」
「ケチじゃねえし!」
「んんんん!んんん!」
「ん?あ、すまん。」
「い、息が…………」
「ユウマ大丈夫?」
「ん、大丈夫。」
「…………スカーレットってカズヤのこと好き?」
「好きだよー。」
「!」
「ふーん。
じゃあ私は?」
「もちろん。リナも好きだよ。」
「………じゃあユウマは?」
「?ユウマも好きだよ。
リンだって好きだし。ルークだって好きだし。
みーんな好きだよ?なんで?」
「いや。聞いてみただけ。」
?なんでそんな質問したんだ?わからん。
でもリナもユウマも分かってるのに私だけわからないなんて悔しい。



「カズヤ、どんまい。」
「カズヤ………くくっ。」
「ほ、ほっとけ!てかユウマ笑うな!」
「ごめんごめん。」
「まったく………」
「……………?」
「ん?どした?ユウマ。」
「いや、なんでもない。」



あれ?3人ともなに話してるんだろ?
みんな小声で話してるから聞こえないんだけど?
「何話してるの?」
「「「なんでもない。」」」
「?」
なに?隠し事?
むぅ。仲間はずれ感が………
でも前に私がルーク様に構いっぱなしにしてたことがあるから文句言えない………ぐぬぬ。

キーンコーンカーンコーン

あ、授業始まる。
席につかなきゃ。















ふぅー。終わった。
先生によるとこれからなる放送で試験結果が伝えられるらしい。
私はもう決まってるから私の学年はあと4人だよね?
誰になるんだろ?

チャラララーンチャラララー
「えー、今から魔法学園合同大会の各学年代表者を発表する。
まず1年、スカーレット、ユウマリーク、ミリナリア、カズヤ、ハント
この5人だ。
この学年のリーダーはスカーレットとする。
次に2年、キース、レミカ、カーネリア、ケント、ラスカ
この5人だ。
この学年のリーダーはキースとする。
次に3年、ケンヤ、ハルト、シリウス、コトハ、カノン
この5人だ。
この学年のリーダーはケンヤとする。
次に4年、アラン、レオン、ツカサ、タクヤ、フルーク
この5人だ。
この学年のリーダーはアランとする。
次に5年、ユーリ、イース、マーゼリア、フリーチェスカー、ナリア
この5人だ。
この学年のリーダーはユーリとする。
最後に6年、タイガ、サクラ、ヘリクト、カヅハ、チルニア
この5人だ。
この学年のリーダーはタイガとする。
以上だ。」
チャカチャカチャンチャンー

おおー!リナもユウマもカズヤも選ばれてる!(ハルトは無視)
それにしても、キースって執行部の人でしょ?
3年はみんな特別棟の人だったなー。
特別棟のみんな代表に選ばれてたし。(笑)
アランお兄様とレオンお兄様も選ばれてた!
やっぱりお兄様達は凄いなー。
6年の人は全員分からないや。
「やったー!スカーレット!選ばれた!」
「良かったね。リナ。」
リナってばめっちゃ喜んでる。
かわいい。
「ユウマもカズヤも選ばれてたね。」
「ああ。」
「うん。スカーレットはリーダーだったね。頑張ってね。」
「うっ。
アーワタシハナニモキイテナイシナニモシラナイヨー。」
「スカーレット、認めなよ。」
「うぅー。やだよー。」
「なんで?」
「リーダーとか面倒くさそうじゃん。目立つじゃん。」
「スカーレットは、リーダーになってもならなくても、
もう目立ってるから変わんないよ。」
「え!?目立ってるの!?」 
「知らなかったの?」
「初耳なんだけど………」
目立ってるなんて聞いてないよ!?
初耳だよ!?
「だって、公爵家で成績優秀で性格も良くて王子とも仲がいい……………
もう、目立つの確定じゃない?」
「た、確かに…………
ん?私って性格いいの?」
ああああああ!!
言われてみればそうだった!
公爵家の時点で目立つの確定してた!
それに成績優秀がついたらもう…………ははは。
「そうそう!スカーレットはもう完全に目立ってるよ!」
「うっ。そこまで言わなくても。」
「ああ。目立ってる目立ってる。」 
「カズヤまで………」
「だってお前の親衛隊できてるぞ?」
「……………え?」
親衛隊って可愛くて綺麗な子にできるもんじゃないの?
それが私に?
ないないないない。
「嘘でしょ。私はそんなのに騙されないよ。」
「いや、本当だぞ。」
「うん。あるよ。私も入ってるし。」
「あるね。僕が作ったし。」
「えぇー。うそで………………ん?
リナ入ってるの?
それに、親衛隊ってユウマが作ったの?」
「「うん。」」
「え?なんで?」
「「面白そうだったし。」」
「え、そんな理由で?
カズヤは入ってないよね?」
「入ってるぞ。」
「カズヤは親衛隊の幹部だからね。」
「は?幹部?」
「そうそう。僕が親衛隊の隊長で、リナとカズヤが幹部やってるよ。
他にも幹部いるけどね。」
「え?は?え?」
え?ん?ん?理解が追いつかいない。
えーと、私の親衛隊があって、それを作ったのがユウマで、
その親衛隊の幹部が何人かいてその中にリナとカズヤが入ってると?
ん?あれ?幹部が何人もいるって…………親衛隊の人数どんだけあるの?
「ねえ、その親衛隊って何人いるの?」
「…………聞く?」
「あ、やめときます。」
な、なんか、聞かない方がいい気がしてきた…………
いやー、あはは。凄いなー。
私に親衛隊ができる日が来るとは…………ははは。











しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役ではなく普通の令嬢として生きます!

だいふく
恋愛
公爵家の娘ソフィアはある日前世の記憶を思い出し倒れてしまう! そこから始まるのは優しい家族に囲まれて暮らす日々…… 「あっ、ちょっと、ソフィアって悪役令嬢の名前〜〜!?」 ………ソフィアは幸せに暮らせるのだろうか?

どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~

涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜

晴行
恋愛
 乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。  見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。  これは主人公であるアリシアの物語。  わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。  窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。 「つまらないわ」  わたしはいつも不機嫌。  どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。  あーあ、もうやめた。  なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。  このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。  仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。  __それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。  頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。  の、はずだったのだけれど。  アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。  ストーリーがなかなか始まらない。  これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。  カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?  それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?  わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?  毎日つくれ? ふざけるな。  ……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?

Blue Rose~傍役令嬢のアフターケア~

夢草 蝶
恋愛
 ある社交パーティーの場でたくさんの殿方を侍らせているロマンス小説のヒロインみたいな少女。  私は彼女たちを気にせず、友人たちとの談笑を楽しんだり、軽食に舌鼓を打っていた。  おや? ヒロイン少女が王子に何かを耳打ちしている。  何を言っているのだろうと眺めてたら、王子がびっくりしたように私を見て、こちらへやって来た。  腕を捕まれて──うぇ!? 何事!?  休憩室に連れていかれると、王子は気まずそうに言った。 「あのさ、ないとは思うけど、一応確認しておくな。お前、マロンに嫌がらせとかした?」  ・・・・・・はぁ?  これは、お馬鹿ヒロインによって黒歴史を刻まれた者たちを成り行きでアフターケアする令嬢の物語である。

ヒロインではないので婚約解消を求めたら、逆に追われ監禁されました。

曼珠沙華
恋愛
「運命の人?そんなの君以外に誰がいるというの?」 きっかけは幼い頃の出来事だった。 ある豪雨の夜、窓の外を眺めていると目の前に雷が落ちた。 その光と音の刺激のせいなのか、ふと前世の記憶が蘇った。 あ、ここは前世の私がはまっていた乙女ゲームの世界。 そしてローズという自分の名前。 よりにもよって悪役令嬢に転生していた。 攻略対象たちと恋をできないのは残念だけど仕方がない。 婚約者であるウィリアムに婚約破棄される前に、自ら婚約解消を願い出た。 するとウィリアムだけでなく、護衛騎士ライリー、義弟ニコルまで様子がおかしくなり……?

処理中です...