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小等部です!

な、なんで!?私が!?

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…………は?
私って推薦候補にいなかったよね?
なのになんで?は?どゆこと?




遡ること数分前




いやー、魔法学園合同大会楽しみだなー。
私が関わることは無いみたいだから気楽だし。
リナ達には頑張っていただきたいものだね。(なぜに上から目線)
でも、私以外のチート組はみんな推薦候補だったなー。
なんで、私だけなんだろ?
うーん、女神様がサービスしてくれたのかな?
「スカーレット!おはよう!」
「おはよう。」
「スカーレット!今日魔法教えてくれない?」
「いいよ。リナは魔法学園合同大会に出るかもしれないもんね。応援してるね!」
「うん!でもさー、なんでスカーレットは推薦候補にいなかったんだろうね?」
「うーん、分かんない。」
「「うーん。まあ、いっか!(2人とも考えを放棄した)」」
「やっほー。スカーレット、リナ。」
「おはよう。スカーレット、リナ。」
「おはよう。カズヤ、ユウマ。」
「おはよう!ユウマ!カズヤ!」
「この4人で集まるなんて久しぶりじゃない?」
「確かにそうだね。」
「だな。」
「最近は誰かさんが全然話しかけてくれなかったもんねー。」
「うっ!」
だって!ルーク様と同じクラスなんだよ!?仲良くならないのは損!
まあ、確かにさ、攻略対象の中の一人なんだから関わらない方がいいけど、
このルーク様信者の私が同じクラスの隣の席にいるルーク様を無視出来るわけないじゃないか!
「ごめんってばー!」
「もう!これからはちゃんと構ってよ?」
「うん!」
「ならばよし!」
「あははは!」
「え?なに?」
「いや、あのスカーレットがこんな必死になるなんて………くくく。」
「だ、だって!私にとって数少ない友達だもん!リナは!」
「くくっ。」
「俺は?」
「カズヤも友達!」
「………ふーん。」
「じゃあ僕は?」
「友達?」
「…なんで疑問形なのかな?」
「え、だって……………いえ、なんでもないです。」
「ん?」
「いや、えーと、ですねーそ─────」

チャラララーンチャラララー
「えー、今から言う生徒は至急理事長室にお集まりください。
スカーレット様、ミリナリア様、ユウマリーク様、ハント様、ミカ様、リーク様、ショウマ様─────────」
チャカチャカチャンチャンー

た、助かったー。
でも、なんだろう?
まさか、推薦のやつじゃないよね?ね?
あ、でも推薦候補には私はいなかったはずだから違うか。
じゃあ、なんだろう?
「お前ら早く理事長室行かなくていいのか?至急って言ってたぞ?」
「うん!スカーレット!ユウマ!行こ!」
「………うん。」
「ああ。」










理事長室に入ると、すでに数人の生徒が集まっていた。
うーん、みんな推薦候補にいた人達だなー。
あ!アランお兄様とレオンお兄様がいる!
「アランお兄様、レオンお兄様。」
「スカーレットも呼ばれたの?」
「はい。」
「さすがスカーレット。えらいぞー。」
そういったレオンお兄様に撫で撫でされた。
………なんで?
なんで、えらいぞー、なの?なにか偉いことしたっけ?
うーん、わからん。

ドンッ

ドアが勢いよく開かれた。
なんか、小さい頃のレオンお兄様が思い出しちゃうんだけど………
まあ、ここにレオンお兄様がいるから他の人なんだけどね。
……………………………え?
あ!そうだった!ハントも呼ばれてたんだっけ?忘れてた!
「なんか、小さい頃のレオンに似てるよね………」
「はい。私、あの頃のレオンお兄様を思い出しましたし。」
「え!?なんで!?あの頃って何!?」
「レオンって今より少し小さい頃よくドアを勢いよく開けてお母様に怒られてたでしょ?」
「ああ。」
「それで、今。勢いよくドアが開きましたよね?
それで、そういえばレオンお兄様が良くしてたなーって。」
「ああ!なるほどね!………って、それすごく恥ずかしいんだけど!」
「そうかい?(ですか?)」
「うん!だって生徒会副会長がよく勢いよくドアを開けてたなんて知られたら格好がつかないじゃん。」
え、それ今更だよね?
「大丈夫だよ。そんなのみんな気にしてないから。」
「うんうん。」
「え?あ、そうなの?」
「ああ(はい)。」
「なら、まあいっか。」
そうそう!レオンお兄様はもうワンコ系男子だから格好つけられちゃ困る!
「えー、全員が集まったようですね。」
ん?あ、ほんとだ。
いつの間にかみんな集まってる。
「皆さんには気付いている方がほとんどでしょうが、言いますね。
貴方達全員には魔法学園合同大会の代表試験に受けてもらいます。
皆さん一人一人には誰からとはいいませんが推薦が来ています。
なので、今日行われる試験に受けなければいけません。」





現在に戻る




………は?
私って推薦候補にいなかったよね?
なのになんで?は?どゆこと?
一応聞いてみようかな。
「すみません、質問いいですか?」
「どうぞ。」
「昨日、先生が言っていた推薦候補には私の名はなかったんですが、それなのに推薦されてるのは何故でしょうか?」
「え?…………ああ。
貴方がスカーレットさんですね?」
「はい。」
「スカーレットさんは推薦確実とされていたので候補には入れなかったんです。
推薦が確定されてる人は推薦候補では無いですし。」
「……なんで私は推薦確実なんですか?」
「だって貴方は毎月のテストで毎回首席を取っていますしその点数はバカげていますから。」
「え、バカげてるって……酷い。」
「いや、実際バカげてますし。」
「………あの、スカーレットは何点だったんですか?」
「あ、僕も気になります。」
「僕も!」
「私も!」
え!?そんなに気になる!?私の成績。
てか、ユウマとアランお兄様とリナが言うなんて思わなかった。
レオンお兄様はただの好奇心だろうけどさ。
「え、ミリナリアさんには申し訳ないですが………」
あ、リナは私よりくらい低いんだっけ。
まあ、リナなら別に成績教えてもいいんだけど。
「リナも大丈夫です。」
「え?あ、そうなんですか?
では、こちらに来てください。
スカーレットさんの成績は…………………………………」
「「「「は!?(え!?)」」」」
うぉ!そんなに驚く?大袈裟すぎない?
「ま、満点なんて取れるの!?スカーレット!?」
「ふぇっ?あ、はい。満点は取れますよ?座学でしたら。」
「ていうか、一番低くても三、四点落としただけとか………バカげてる。」
「スカーレットはすごいなぁ!僕に今度教えてよ!」
「え?いいですよ?レオンお兄様は何が苦手なんですか?」
「僕はねー算数と理解と外国語が苦手。」
「ふむふむ。分かりました!今度教えますね!」
「やったー!」
「僕以外にも満点取れる人いたんだね。
しかもそれがスカーレットだなんて。えらいね、スカーレット。」
「えへへ、ありがとうございます。アランお兄様。
ん?アランお兄様も満点とるんですか?」
「うん。そうだよ。」
「凄いです!」
「ふふ。スカーレットもだよ。」
「えへへ。」
「ねえねえ!スカーレット!どうやったらこんな点数取れるの!?教えて! 」
「うーん、普通に勉強してたらできるよ?」
「えーー?ほんとにー?」
「うん。」
「へぇー。スカーレット凄いね!私じゃ普通に勉強しても取れないもん!」
「あ、あのー。皆さんスカーレットさんの成績大声で言いまくってますよ?」
「「「「あ……………」」」」
「あはは。まあいいですよ。
私のこんな成績を聞いて得する人なんていないでしょうし。」
そうスカーレットが言った瞬間そこにいる人全員が
いやいやいやいや!こんなじゃないから!満点はすごいから!
と、思ったことだろう。








☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
愚者の声
「すみません。
予想以上に長くなってしまったのできり悪いですがここできりますね。
続きは早めに完成できるように頑張るので。(なんだろう、最近こんなのが多いような…………?気のせいかな?あはは………)」





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