妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

新名天生

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53-6 生徒会長選挙

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「もしもし? うん……、こないだはごめん、うん、え? 嫌ってなんか居ないよ!、俺こそ嫌われたかと、うん……え? 俺が嫌いになんかなるわけないじゃないか、うん、ごめんな……ううん、ありがとう、えーー、うん、へーーそうなんだ、相変わらず凄いな~~♡ うん、あ、いや、また協力してほしい事が、うん、ごめん、うん、そんな事ないよ、うん、実は今度学校で生徒会選挙があるって、そうそう、それにこないだの会長が、うん、それで栞と対決する事に、うん、うん、そうなんだよ、また助けて欲しいんだ、うん、うん、本当か? うん、うん、本当助かる、うん、詳しい事はまた夜にでも、うん、うん、じゃあ、うん、俺も大好きだよ、うん、うん、じゃあ、うんバイバ~~イ」

 俺は電話を切り笑顔で皆を見て言った。

「やったぞ! 協力してくれるって…………」

「今のぉって……」
「うん、多分……」
「恋人みたいだったよね」
「神をもポリスをも恐れぬ行為……さすがデース」
「アンちゃん……って……」

 5人がひそひそ話している……え? なに?

「えっとぉ、多分分かるけどぉ、念のためぇ今の電話の相手ってぇ誰かぁ聞いていい?」

「え? 美月だよ! 美月がいればこの選挙勝てるかもしれないぞ」

「このロリコン!!」
  俺が美月の事を話すと5人が声を揃えて言った、えーーーー何でーーーー? しかも雫まで!

「あああ、もうこの男は!」

「やっぱり親族がいいのぉ? それとも小学生がいいのぉ?」

「ひ、人聞きの悪い! 可愛い俺のいとことのたわいもない会話だろ?」

「うわーー本人自覚ないし、今のはどう聞いても恋人との語らいだぞ?」

「語尾に♡までつけてたデース」

「アンちゃん♡」

「な、な、なんだよ、普通だろ……いとことの会話って……みんなこんなもんじゃないの? 違うの?」

「うん、絶対に違う……」

「えーーーーーーー」

「やっぱり君は肉親との関係性がどこか麻痺している!」

「うん、いくらぁ栞ちゃんがぁ可愛いからってぇ、付き合うってぇねぇ、美月ちゃんもぉ小学生だしぃ」

「み、みつきちゃん、ぐへへへへ」

「おい! いや、まあ……付き合うってのは俺も色々と、でも美月と電話で話すくらい、ちょっと中の良い、いとことならするだろ?」

「絶対にしない!!」

 またも5人が口を揃える……えーーーー?

「あのねにいに、外国ならまだしも、日本で好きだよなんて、いとこと言い合うなんて稀だよ? ましてや相手は小学生だし」
 会長、そんな外国人の顔で言われても……

「いや、小学生だから言うんだろ? 大人ならしゃれにならないよ、いとこって結婚出来るんだから」

「うーーん……美月ちゃん相手だとぉもっとぉ洒落になってぇない気がするぅ」

「うん、あの子は僕達以上に大人だよね」

「身体は子供心は大人、美月ちゃんはコ○ン君デース」

「私……身体は大人、心は子供……かも……」

「いやいやいやいや、美月はまだまだ子供だよ、大人っぽく見えて、やっぱり考え方もそうだし、そもそも夏休み一緒に風呂入ったけど全然…………あ……」

「やっぱりガチでロリ……」

「うわーーー引く……」

「通報すますた……うらやましい……」

「アンちゃんと……お風呂……」


「いや、待って、違うんだ美月が法律的に問題無いって言うから」


「うわーーーーさらに引く」

「法律的って言うかぁ、人としてぇ、アウトだよねぇ」

「しけい!」

「にいに、私もさすがにそれは……」

「アンちゃん、差し入れ行くね……」


「いやいやいや、違うんだ、そうじゃない、何でこんな話しになってるんだ、今は俺と美月の事より、生徒会長選挙の事だろ、どうなんだ? みんな協力してくれるのか?」

「ごまかしてるぅ……うーーん、まあぁこれ以上、栞ちゃんと裕がぁ学校でイチャイチャしてるのぉ見るのもねぇ」

「そうだ! 二人が家でもイチャイチャして学校でもイチャイチャして、全校生徒の前でもイチャイチャし始めたら、僕としてもそれは精神衛生上良くないぞ」
 家でも学校でもイチャイチャしてない、断じてない! 俺の中ではな!

「神は試練をお与えくださいましたデース」

「アンちゃんの為なら、脱ぎます………………一肌」


「なんかよく分からないけど……協力してくれるって事でいいのか?」
 4人がうなずくのを確認して、俺は会長に向かって言った。

「会長、俺も皆も今回は会長に付きます、美月も協力してくれるそうです、だから会長も正々堂々とか正面からとか言わないで、ここは勝つ為に、栞を越える為に一緒に頑張りませんか?」

「うん……皆……いいの?」

「裕とぉ栞ちゃんをぉここにぃ二人っきりにぃするのはぁさすがにまずいとぉ思うからぁ私は協力するよぉー」

「僕も……これ以上栞君に負けるわけには……」

「栞神対美月堕天使、どっちも捨てがたいデースが、こっちは他の方々もいて……じゅるじゅる、今回は私は悪魔になるデース」

「アンちゃんが脱げって言うなら……」

「言わないから、一肌脱ぐって意味だよね?」
 上着を脱ごうとしている雫を止めつつ会長を見ると、会長は涙を浮かべつつも満面の笑顔で言った。

「皆……ありがとう、やる、私がんばう…………」

「会長かみまみたデース」
 会長が噛むとすかさずセシリーが突っ込み皆が笑う。

 さあ、これで僅かながら希望が出てきた、仲間がいて、会長がやる気になって美月の知能があれば、なんとかなる気が……

 セシリーじゃないけど、神に、学園の女王に戦いを挑みますかね、俺の大事な可愛い最強の妹に……

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