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52-1 涙の学園祭
しおりを挟む長々とお待たせしました、遂に学園祭が始まった、いやまだ開始30分前だけど……
妹カフェとは名ばかりのコスプレカフェと化しているこのカフェ、一応お色直しと休憩室を兼ねた更衣室が存在する。
勿論俺は入れない……ちなみに俺の今の格好は、ギャルソン風、白いシャツ黒のベスト、ロングスカートの様なエプロンを腰に巻いている……妹が作っていたらしくさっき無理やり着せられた。
「お兄ちゃま~~どう? 可愛い」
「おお、可愛い可愛い」
前にも着てた白ゴスを改良した美月が更衣室から出てくる、うんうん美月は可愛いな~~頭に乗せた小さな帽子が更に美月の可愛さを引き上げてる。
「お兄ちゃん私はどう?」
「ほう、栞はストレートできたか」
メイドの格好で栞が出てくる、普通だけど自分で縫い上げたと考えると結構凄く本格的な出来映え。
「私はぁ厨房だけどぉ配膳もぉするからぁこんな感じぃ」
「メイドとはちょっと違うな、でもどこかで見た様な格好だな?」
麻紗美が明るい色のメイド服みたいな格好で出てくる、どこかで見た様な衣装……
「オクトーバフェストっていうぅお祭りのぉ格好だよぉ、お酒はぁ出せないけどねぇ」
「ほーー…………」
その衣装は胸がやたらと強調するので麻紗美にぴったりというかなんというか……
「私……なんか普通」
「いやいやいやいや、大ウケですよ先生」
とある、どこかの制服にそっくりの格好で出てくる先生、今日は男女のジャッジお願いします。
登校時既に何人かヤバい格好した男子がうろうろしていたし……
「ぼ、僕はどうだ」
美智瑠が先生の後ろから着物で登場する、前に見た時より髪を派手にしてきた、そして自分で着付けも……でも言葉はダメだったみたいだな
「うん、似合ってるぞ」
「そ、そうか!」
言葉は女の子っぽくないけど、着物を着ると歩き方が凄く女の子っぽくなるから不思議だ……まさかまた……
「アンちゃん……」
「雫?」
前髪が長くいつも俯いている雫だが……今日は目が全部隠れる程に前髪が長くなっていた。
「えっと……雫、前見えるか?」
「こ怖くて……見れない……」
「でもそれだと危ないだろ、少しでも見えないと……」
人見知りの激しい雫……接客より厨房にしたほうが良いのか?
「こ、これなら」
雫は持っていたヘアピンで片目だけ見える様にする。
「ああ、うん、まあ見えるなら……その制服はどうしたんだ?」
うちの制服とは違う制服、何故に?
「妹の借りた……」
「ああ、うんそうか……」
何でとは聞かなかった、雫なりの精一杯のコスプレ何だろう
「にいに~~どう?」
「うわ、ど、どうしたんですか会長」
「似合う? コスプレっていったらこんな感じ何でしょ?」
「いやまあそうなんですけど……」
会長は魔法少女のコスプレで出てきた、もう妹カフェ関係ないな……めちゃくちゃ可愛いけど
「お兄様、神のご加護を……」
「えっとセシリーその格好は?」
「妹カフェですので」
「うん……で……その格好は?」
「妹……シスターなので」
「ああ、ダジャレ?」
「いえ、私は明日……神になるので」
「ああ、うん……そう……まあ頑張って」
セシリーはシスター……妹ではなく、教会のシスターの格好で出てくる、なんかこないだから神とかよく分からん事を言ってるな。
以上このメンバーのこの格好で妹カフェ営業が始まる。
(今回SDキャラによる挿し絵をなろうに掲載中です)
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