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51-6 妹の座争奪戦
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その頃セシリーは……セシリーは……
「はうわああ、お兄様お兄様……あああ、おにいいさまああああああ」
####
えっと……失礼しました……その時雫は
「遂に……遂に逢っちゃった……この学校に居るのは知ってた……でもでも私の事なんか覚えてないと思ってた……まさか覚えてくれてたなんて」
涙が出た……嬉しい嬉しい嬉しい、アンちゃん……まさか私の事を覚えてくれてたなんて……
小学校も中学校も違う学校……悲しかった、会いたかった、でも恥ずかしくて会いに行けなかった、道で凄く稀に見かけると、そっと隠れて遠くから見つめていた……アンちゃん……見るだけで幸せだった……私のラッキーアイテム
「まさかまた……お話しが出来るなんて……」
夢のよう……アンちゃんとお話し出来た……もう満足……死んでもいい、あ、これって死亡フラグって奴かな?
「でもやっぱり凄いなアンちゃん……学校でハーレム作っちゃうなんて……」
私なんか入って良いのかな? あ、でも結局私入れたのかな? 会員証とか貰ってないし……資格とかも聞いてないし
「明日聞いてみようかな……でもでも、誰に聞けば良いんだろう?」
アンちゃんのハーレムに入れたら……死んでもいい、あ、これも死亡フラグって奴?
###
その頃美月は
『お兄ちゃま、酷いよ、皆美月の事忘れてるでしょ!』
「いや、そんな事ないだろ?」
『でも、誰も美月に投票してくれない……美月がお兄ちゃま認定の公認妹って言う事をもう皆忘れてると思うの!』
「投票?」
『こっちの事、とにかくその妹の座争奪戦には美月も参加するから!』
「いやいやいやいや、学校外のそれも小学生を働かせるとかまずいだろ?」
『お兄ちゃま大丈夫、学校には自治権があるから』
「高校にそんなもんあるのかな?」
『あと憲法第23条もあるから!』
「憲法?」
『学問の自由はこれを保障する!』
「学園祭は学問かな?」
『学校行事は全部学問だよお兄ちゃま! それに生徒会自体にも自治権があるから』
「そうなの?」
『うん、高等学校学習指導要領に定められているよ、ただし教師の適切な指導の下でって一文が付随してるけど』
「先生か……」
『美月がお願いすれば大丈夫でしょ?』
「うーーん生徒会に関しては結構上から目をつけられてるからな~~」
『弥生ちゃまのサイン入り新刊持っていけば一発だよ』
先生は俺達の婆ちゃん、○○賞作家の大ファンだ……電話口から美月のケラケラという笑い声が聞こえる、怖いよ、本当にこの子は……そりゃ票も入らないか……
「じゃあ当日来るのか」
『ううん、準備があるでしょ? ちょくちょく行くよ』
「ちょくちょくって週末とかか? でも週末は多分1週間前とか位しか活動しないと思うぞ?」
『ううん平日も行くよ』
「え? だって学校は」
『大丈夫だよお兄ちゃま、終電で日帰りか次の日の始発で帰るから』
「は?」
『基本的にはお泊まりかな~~美月も色々忙しいから毎日は行けないけどね~~週末の時は土日どこかに遊びに行こうねお兄ちゃま』
「ちょっと待て美月、え? 日帰り? 始発?」
『うん、始発で新幹線でも学校間に合うよ、ちょっとギリギリだから駅からタクシー使うかもだけど』
「いやいやいやいや、美月そんなお金掛けたら弥生さん怒るだろ」
『大丈夫~~美月お金持ってるから』
「は?」
『うん、今お兄ちゃまのおうちに毎日行っても平気な位はあるよ、1年位は毎日行けるかな?』
「はあああああ? ちょっと待て、新幹線って往復2万はかかるぞ、1年って……700万以上……えええええええ!」
『ああ、ごめんお兄ちゃま言い間違えちゃった』
「そ、そうだよな、そりゃ」
『グリーン車で毎日って言ってなかった』
「………………はあああああああ? ちょっと待て、グリーン車がいくらか分かんないけど、少なくとも1千万……ど、どこからそんなお金……ま、まさか、こないだ鍵とか開けて……み……美月!!」
『あははははは、ひっどーーいお兄ちゃま美月泥棒さんなんてしないよ~~』
「じゃじゃじゃじゃあ……なんで?」
え? 弥生さんの本が世界的ヒットしたとか?、でもそんな話しは、あ、美月こないだまで異世界にはまってたから、本書いてどこかで賞でも……いやいや今時1千万の賞なんて……
『美月最近動画配信してるの~~』
「は?」
『そこで得た収入とお小遣いでね、株買って増やしたの』
「はああああああ?」
『あのね内緒だよ、弥生ちゃまだけにしか言って無いから、多分お兄ちゃまは知らないと思うけど、ネットで検索して貰えれば分かるかな? 今ネットで騒いでる謎の経済アナリストミッキーって美月の事だよ』
「え、ええええええええ!?」
俺は慌ててスマホで検索、うおおおお! 出るわ出るわ、今、為替と株でズバリ的中謎の経済アナリストミッキーという文字が乱立している……
正体は一体誰かって書いてあるぞ……、某証券会社のエリート社員? 某投資会社のCEO? 某石油輸出国の金融担当? い、いつの間に……まさか日本の小学生なんて誰も思わねえよ……
『ね? お兄ちゃま、だから大丈夫~~』
「いやいやいやいや、で、でも……」
『もう! お兄ちゃま! 美月知ってるんだからね! 今お姉ちゃまと二人きりで生活してるでしょ!』
「え! あ、いや……まあ」
『ふしだらな事をしてないか、叔母様の代わりに美月が監視しに行くからね!』
「えっと、ああ……うん」
一緒に寝るのはふしだらな事かな? 事だよな……
『じゃあそろそろ切るねお兄ちゃま、お休み~~』
「ああ、お休み美月」
こうして妹カフェに美月も参戦する事になった……もう知らん……
「はうわああ、お兄様お兄様……あああ、おにいいさまああああああ」
####
えっと……失礼しました……その時雫は
「遂に……遂に逢っちゃった……この学校に居るのは知ってた……でもでも私の事なんか覚えてないと思ってた……まさか覚えてくれてたなんて」
涙が出た……嬉しい嬉しい嬉しい、アンちゃん……まさか私の事を覚えてくれてたなんて……
小学校も中学校も違う学校……悲しかった、会いたかった、でも恥ずかしくて会いに行けなかった、道で凄く稀に見かけると、そっと隠れて遠くから見つめていた……アンちゃん……見るだけで幸せだった……私のラッキーアイテム
「まさかまた……お話しが出来るなんて……」
夢のよう……アンちゃんとお話し出来た……もう満足……死んでもいい、あ、これって死亡フラグって奴かな?
「でもやっぱり凄いなアンちゃん……学校でハーレム作っちゃうなんて……」
私なんか入って良いのかな? あ、でも結局私入れたのかな? 会員証とか貰ってないし……資格とかも聞いてないし
「明日聞いてみようかな……でもでも、誰に聞けば良いんだろう?」
アンちゃんのハーレムに入れたら……死んでもいい、あ、これも死亡フラグって奴?
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その頃美月は
『お兄ちゃま、酷いよ、皆美月の事忘れてるでしょ!』
「いや、そんな事ないだろ?」
『でも、誰も美月に投票してくれない……美月がお兄ちゃま認定の公認妹って言う事をもう皆忘れてると思うの!』
「投票?」
『こっちの事、とにかくその妹の座争奪戦には美月も参加するから!』
「いやいやいやいや、学校外のそれも小学生を働かせるとかまずいだろ?」
『お兄ちゃま大丈夫、学校には自治権があるから』
「高校にそんなもんあるのかな?」
『あと憲法第23条もあるから!』
「憲法?」
『学問の自由はこれを保障する!』
「学園祭は学問かな?」
『学校行事は全部学問だよお兄ちゃま! それに生徒会自体にも自治権があるから』
「そうなの?」
『うん、高等学校学習指導要領に定められているよ、ただし教師の適切な指導の下でって一文が付随してるけど』
「先生か……」
『美月がお願いすれば大丈夫でしょ?』
「うーーん生徒会に関しては結構上から目をつけられてるからな~~」
『弥生ちゃまのサイン入り新刊持っていけば一発だよ』
先生は俺達の婆ちゃん、○○賞作家の大ファンだ……電話口から美月のケラケラという笑い声が聞こえる、怖いよ、本当にこの子は……そりゃ票も入らないか……
「じゃあ当日来るのか」
『ううん、準備があるでしょ? ちょくちょく行くよ』
「ちょくちょくって週末とかか? でも週末は多分1週間前とか位しか活動しないと思うぞ?」
『ううん平日も行くよ』
「え? だって学校は」
『大丈夫だよお兄ちゃま、終電で日帰りか次の日の始発で帰るから』
「は?」
『基本的にはお泊まりかな~~美月も色々忙しいから毎日は行けないけどね~~週末の時は土日どこかに遊びに行こうねお兄ちゃま』
「ちょっと待て美月、え? 日帰り? 始発?」
『うん、始発で新幹線でも学校間に合うよ、ちょっとギリギリだから駅からタクシー使うかもだけど』
「いやいやいやいや、美月そんなお金掛けたら弥生さん怒るだろ」
『大丈夫~~美月お金持ってるから』
「は?」
『うん、今お兄ちゃまのおうちに毎日行っても平気な位はあるよ、1年位は毎日行けるかな?』
「はあああああ? ちょっと待て、新幹線って往復2万はかかるぞ、1年って……700万以上……えええええええ!」
『ああ、ごめんお兄ちゃま言い間違えちゃった』
「そ、そうだよな、そりゃ」
『グリーン車で毎日って言ってなかった』
「………………はあああああああ? ちょっと待て、グリーン車がいくらか分かんないけど、少なくとも1千万……ど、どこからそんなお金……ま、まさか、こないだ鍵とか開けて……み……美月!!」
『あははははは、ひっどーーいお兄ちゃま美月泥棒さんなんてしないよ~~』
「じゃじゃじゃじゃあ……なんで?」
え? 弥生さんの本が世界的ヒットしたとか?、でもそんな話しは、あ、美月こないだまで異世界にはまってたから、本書いてどこかで賞でも……いやいや今時1千万の賞なんて……
『美月最近動画配信してるの~~』
「は?」
『そこで得た収入とお小遣いでね、株買って増やしたの』
「はああああああ?」
『あのね内緒だよ、弥生ちゃまだけにしか言って無いから、多分お兄ちゃまは知らないと思うけど、ネットで検索して貰えれば分かるかな? 今ネットで騒いでる謎の経済アナリストミッキーって美月の事だよ』
「え、ええええええええ!?」
俺は慌ててスマホで検索、うおおおお! 出るわ出るわ、今、為替と株でズバリ的中謎の経済アナリストミッキーという文字が乱立している……
正体は一体誰かって書いてあるぞ……、某証券会社のエリート社員? 某投資会社のCEO? 某石油輸出国の金融担当? い、いつの間に……まさか日本の小学生なんて誰も思わねえよ……
『ね? お兄ちゃま、だから大丈夫~~』
「いやいやいやいや、で、でも……」
『もう! お兄ちゃま! 美月知ってるんだからね! 今お姉ちゃまと二人きりで生活してるでしょ!』
「え! あ、いや……まあ」
『ふしだらな事をしてないか、叔母様の代わりに美月が監視しに行くからね!』
「えっと、ああ……うん」
一緒に寝るのはふしだらな事かな? 事だよな……
『じゃあそろそろ切るねお兄ちゃま、お休み~~』
「ああ、お休み美月」
こうして妹カフェに美月も参戦する事になった……もう知らん……
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