妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

新名天生

文字の大きさ
上 下
106 / 255

37-1 美月との宿題

しおりを挟む
 
「判決理由!被告お兄ちゃんは、私達に嘘を付き、挙げ句には白井先生の家に行きご飯をご馳走になり、果ては白井先生をご馳走になった、これは重大な背信行為に当たる!!!」

 結局洗いざらい喋らされた……この二人に勝てる奴など居るのか? と言うか白井先生はご馳走になってないって散々言ったのに、疑わしきは罰せずって本当に無いんだな……そして主文前の判決理由からって……

「主文、よってお兄ちゃんを……私達二人が1日自由に出来る権利を有する刑に処す」

「1日自由に……って何でも?」

「そう何でもだよお兄ちゃま」
 二人がニコニコしている……何でも……

「えっと、いいんだけど……18禁は守ってね…………」

 そして妹と美月がじゃんけんをし始め、23回あいこの末、美月が勝ち明日1日美月と出かける事になった……



 ########



 そして翌日、妹はまたも泣く泣く俺達を見送り俺と美月は仲良く?家を出る……

「えっと……美月……ゴスロリは止めたんだ……」

「うん!」
 ちゃんと聞いてないが美月は恐らく喪服の様に、周りを寄せ付けない様にゴスロリしか着なかった……まああくまで俺の予想なんだが……でも……趣味でもあったんだな……

 本日の美月の格好は……白ゴス……前に妹が来てた物を一部貰って裾上したり丈詰めしたりしているらしい……
 電車に乗ること数十分上野駅に到着
 駅から歩き上野公園の中に入っていく。

「お兄ちゃま、まずはここね」

「まあ、小学生の行く所としてはむしろ正解なんだけど……格好にあってないっていうか、偉い注目されてる、概ね外国の方に」

 美月と来た場所は、国立科学博物館、上野恩賜公園の中にある国立の博物館で

「お兄ちゃまここはね国立って言ってるけど独立行政法人で博物館ではなくて博物館相当施設なのよ」

「へーーー」

「そして恩賜公園の恩賜ってのは知ってる?」

「さあ?」

「恩賜ってのは天皇や主君この辺だと徳川家から譲り受けたっていう意味ね、上野恩賜公園は徳川家光が東叡山寛永寺を建てた場所でそれを譲り受けたって事ね」

「へーーー」

「お!機関車がある」
 入り口付近に機関車を見つける……

「D-51ね、ほらお兄ちゃま見て駆動輪が4っつあるでしょ蒸気機関車だと動輪って言うんだけど、あの動輪の数で最初のアルファベットが決まるの、Cだと3っつDだと4っつ」

「……へーーー」


 えっと……、マジかマジでこの人間Wikiみたいな小学生とここに入るの?俺のプライドズタズタにされるの?なんの罰だよ……ああそういう刑なのね……

 国立科学博物館は日本館と地球館と分かれており、昔ながらの建物で、どうも重要文化財に指定されている日本館と新しく建設された地球館とある……どうせ美月と違ってこんな説明しか出来ねえよ……そして……

「お兄ちゃまips細胞ってのはね人工多能性幹細胞って言って……お兄ちゃまニュートリノってのはね素粒子の……スーパーカミオカンデって……ニュートリノの質量って言うのは存在……宇宙の……」

 フロア一つ巡っただけでこれである……もう頭が痛い……

「お兄ちゃまこの分子の発光スペクトルって言うのはね……」

「ちょ、ちょっと待った、えっとお腹空かない?あ、レストランがあるって、美月お昼御飯を食べよう……」

「えーー、もう?」

「うん、ほら早い方が空いてるから」

「ふーーん、まあそうだねじゃあ行こうお兄ちゃま」
 美月と手を繋ぎレストランへ……とりあえず美月先生の授業は一旦休憩に……


 レストランは何か特別メニューや恐竜の手を型どった料理とかあったが、俺はシンプルにカレー美月はミートソースを頼む

「美月学校の宿題とかはやってるの?」

「うん、行ってなくてもそう言うのは全部出してるし、テストも別室で受けたりしてる……今回も後は自由研究だけだからここの事を書くの」

「へーーーここの事ね、どんな内容にするんだ?」

「うーーんまだ決めて無いけど、この博物館全体の考察か……それとも何かのテーマに絞るか……今見てきたので言えば、例えばips細胞の今後の発展とその可能性とかお兄ちゃまはどう思う?」

「えっと…………まあ、凄い事になると思う……かな?」

「後は、加速器があって思い出したけど大型ハドロン加速器による、異次元突入の可能性なんて面白いと思うんだけど、お兄ちゃま一緒に異次元に行かない?」

「異次元にも異世界にも生きません……本当に行きそうで怖い……」

「ちぇ、お兄ちゃまとなら宇宙の果てでも異次元でも逃避行出来るのにな……」

「美月なら本当にいつかやりそうで怖いんだが……」

 そんな話しをしてもそれほど驚かれない様な場所ではあるが、小学生があまり逃避行なんて言っては欲しくないかなー、まだまだ美月の傷は癒えてないって事か……


 そして午後の美月先生の授業が始まる……いや今回は美月の勉強だった……だったんだが……

「美月!ほら行くぞ、ダメだって」

「やだあ、博物館でしょ!ちゃんと勉強しないとおお」

「そんなのここで勉強しなくていいから、ただでさえ美月は目立つんだから」

「待ってお兄ちゃまもう少し……お兄ちゃまと違うから、美月お兄ちゃまとお父様のしか見たことないから」

「俺のも見るな~~!!ほら小学生がそんなのじろじろ見てるとヤバイから、ほらあ行くぞ」

「やだあ~~、まってもう少し、隣の子供のも、きゃあああ昔のお兄ちゃまそっくり」

「いやいやいやいや、ヤバイから、それヤバイから」

「ここは博物館でしょ~~勉強させてええええ」

「そんな勉強はしなくていいいいいい」


 美月が何を見ているか、絶対に言えないので現地に行って探して下さい……

しおりを挟む
Twitterやってます。https://twitter.com/niinaamesyou
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。 果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

処理中です...