妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

新名天生

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36-2 合法!!

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「はああやああくうう、入ってえええ」
 俺を強引に引っ張る白井先生……待って靴がって俺も脱ぐのかよ

 強引に部屋に通されリビングに座らされる……結構いい部屋……先生って儲かるのかな?

「じゃあ、ゆうくんちょと待っててねえ」
 そう言うと先生はワンピースの裾を持つと一気に持ち上げる…………ええええええええ!!!!

 黒いレースのパンツが顕になり、そしてブラも見えそうになる瞬間

「おい!!!ちょっとまてええい、何してる!」

「ふえ?今からゆうくんにい料理を作るからあ、着替えを……」
 ああもう、喋りが麻紗美になってる、いやそうじゃない

「向こうで着替えろ、俺が見てるぞ」

「ふえ?見てもいいお」
 ああ、どいつもこいつも目の前で脱ぎやがって、マジで襲うぞ本当に……

「いいから他の部屋で着替えろ!」
 そう言ってリビングから追い出す…………つ、疲れた……
 そっと帰ろうと思ったが泣きながら追っかけて来られる未来しか想像出来ない……

 しかし……黒のレース……いやいやアニメで見慣れてる……黒……こ

 ま、まさか……ヒラヒラネグリジェで出てくるんじゃねえだろな……

 という予想は裏切られ、スエットでリビングに入ってくる白井先生……

「今からつくるぁらあ、まっててえねえ~~」
 キッチンへ行く先生……まだベロベロじゃねえか
 てか作るって、危なくねえか?

 後を追ってキッチン入るとフラフラしながら包丁を手にしていた……

「先生、危ないよ」

「センセえじゃない~~里美ってよべええ」
 包丁を俺に向けながら俺を威嚇する……まじこええ

「いや、危ないよ怪我するから」
 刃物に怯みながらもさらに忠告する。

「らいじょーぶ、らいじょーぶ、ほとんど出来合いだからあ」
 そう言って包丁をくるくるまわす、マジであぶねえけど上手い……料理とか慣れてるのか?

  仕方なくリビングに戻り待つこと数分

「はーーい、できたおお」

 お盆に幾つかの料理を乗せて持ってくる、おお意外に旨そう

 肉じゃが、ポテトサラダ、ポテトグラタン…………なんで芋ばっか?しかも和洋折衷……

「はいゆうく~~~ん食べてねえ」『カシュッ!』

 かしゅ?
「せ、先生まだ飲むのかよ」
「え~~オレンジジュースだよう……」
 いやアルコール8%って書いてある……

「美味しい?」
 とろんとした目でこっちを見つめる先生……何か本当に中学生が酔っぱらってるそんないけない物を見ている様な気分になってくる……

 とりあえず肉じゃがを、ってうま!
「美味しい、先生料理上手なんだ」

「えへへ、昔から得意だったんだよ~ゆうくんに食べさせてあげたかったんだあ」
 俺の方を見ながらも、オレンジジュースらしき物を飲むペースは変わらない……

「ゆうくうん、あのねえ……ゆうくうんってえ、なんでそんなにいい、かわいいのお」

「ぶっふぉ、な、何を突然……」

「へへへ、かわいいね~~」
 もう本当にやめて……年下に可愛いとか言われてる気分



「あのねえ、一つききたいことがあ、あるの……」
 少し真剣な眼差しの先生……

「ゆうくんとお、栞さんてえ、本当に兄妹?」
 な、何を突然
「当たり前だろ、もうずっと昔から一緒に居たし、小さい頃の写真だって……」
 俺と栞が兄妹じゃないなんて思った事も……

「んーーでも栞さんと、ゆうくんてえ、全然似てないよねえ」

「どうせ似てねえよ、あっちは美少女、俺は普通以下だしな」

「ううん、ゆうくんは、可愛いよ~~、ただね私ね今まで色々な兄妹を見てきたけどお、あなた達くらい似てない兄妹ってほとんど居なかったのよね~~」

「…………」

「あとね、年子ってね意外と難しいんだよね、知ってる?出産後の不妊期間って」

「…………」

「半年以上生理が再開しない人とか~」

「やめてくれ!!!」

「ゆ、ゆうくん……」

「俺と妹は兄妹だよ……」

「うん、ごめん、ごめんなさい……」

「いや、俺こそごめん先生……そろそろ帰るね、ご馳走さま」
 俺は立ち上がり、玄関に向かう……


「ゆうくん、あなた栞さんの事好きなの?」
 後ろから先生に言われるが、俺は何も答えずに部屋を出ていく
 靴を履き玄関の扉を開けると部屋から先生が少し思い詰めた表情で出てくる。
 俺は目で挨拶をして扉を開け外に出る。

「ゆうくん、私あなたが、あなたの事が…………」
 玄関の扉を閉める直前に何か言おうとした先生……

「ううん、なんでもない、送ってくれてありがとうね」

「ご馳走さま先生」

 俺はそう言って扉を閉めた


 帰りながらも先生の言葉が頭を過る。
 そんな事言われなくても調べた事あるよ、でも生理再開は人それぞれ、1ヶ月で戻る人だっている。

 そして俺は兄妹であることの決定的な物を見たことがあるんだ……あれが有る限り俺と妹が兄妹じゃないなんてあり得ない

 俺は考えるのを止めた、そして頭に浮かべたのは…………あれ?俺千載一遇のチャンスを逃した?

 見た目に騙されたが……大人の女性と二人きりだった……しかも彼女の部屋で下着姿まで……

 しかも教師と教え子…………あれ?完璧据え膳?

「失敗した……のかな?いやいやいやいや」
 バレたら妹に殺される、そして今は美月がいる……完全犯罪まであり得る……
 俺か先生か両方か、闇に葬られる……

 そう考えた途端に、据え膳食わなくて良かった~~とホッとムネを撫で下ろした……


 家に着き玄関を開けると……あれ?誰も居ない?
 仁王立ちした二人が待ち構えているかと思ったが……あれ?
 1階に人気を感じなかった……2階?
 寝るにはまだ早い時間、父さんも帰ってきてなさそう

 俺は2階に上がり自分の部屋の扉を開ける………………

「えっと…………」
 俺のベットに二人が寝ていた……え?何故に?

「お」
「お」

 お?

「お兄ちゃんんんんんんん」
「お兄ちゃまああああああ」

 俺がベットの横に来た瞬間二人が飛び起き俺の腕を掴みベットに引きずり混まれるってええええええ、何故に二人下着姿!!!

 下着姿で二人が寝てるって……ついにこの物語にキマシが!!

「お兄ちゃんほらこれ今日買った奴!よく見てえ」
「お兄ちゃま、子供パンツだよ、ほら好きでしょ!!」

「見ねえし好きじゃねええええええええ」

 すると二人の動きが止まる
「お姉ちゃま…………」
「うん、美月ちゃん…………」

 両方から確認の声が……え?なに?今度はなんなの?

 二人は起き上がる……いや上がらないでマジで……

「お兄ちゃんそこに座って……」
 二人が俺の前に座る、仕方なく俺も胡座を組む、当然下を向き二人を見ないように……

「お兄ちゃま!!正座!!!」
 凄い威圧感で美月が俺に命令する、こわ!!この小学生こわ!!

 正座をすると、妹がとあるゲームの様にいい始める……

「ただいまからお兄ちゃんの裁判を始めます、検察官陳述をどうぞ」

「お兄ちゃまは、本日私達姉妹を置き去りにしました、これは重大な背信行為に値します、更に映画に行くと言っておきながら、映画に行かずに女性と思われる家に行っており更なる罪を重ねております、これはかなり罰を持ってお兄ちゃまに償って貰わなければなりません!」

「被告人お兄ちゃん、この事に対して意見をどうぞ」

「いやいやいやいや、裁判官が検察と共謀とかあり得ないでしょ、それに俺が嘘を付いてるって証拠はあるんですか? 弁護士を要求するぞ!」

「おうおうネタは上がってるんだぜお兄ちゃま」
 急に時代劇風になった……、なに?片肌脱いで桜吹雪でも見せるのってもう下着姿だけど……

「お兄ちゃん……お兄ちゃんの腕から女の人の匂い、身体からお酒の匂いが……」

「うん、あとね、お兄ちゃまの手の辺りから肉じゃがとグラタンの匂いとお腹の辺りから女の人の家の匂いがしたね」

「そして、私達を置いてまで見たいような、お兄ちゃんの趣味に合う映画は今上映していない……多分ゆっくり本を読みたかったんだろうって二人で話してたの」

「そう、だからそれだけなら怒らないでいようねって、お姉ちゃまと二人でお兄ちゃまを驚かせちゃえってここに寝てたんだけど…………おにいちゃまああああああ」

「さあ、お兄ちゃん、どこで誰と何をしていたのか、じっくりと聞かせて下さいね」

 怒った顔の美月……ニコニコ笑う妹

 なにこの二人、犬なの? しかも警察犬並の嗅覚とそれを分析するとんでもない能力……え? 俺完全に何も出来ないじゃん……浮気とか不可能なんじゃ?
 とりあえず本当に据え膳食わなくて良かった……絶対にバレる……

「さあお兄ちゃま、言いなさい!!」

「お兄ちゃん、お、こ、ら、な、い、から言ってね~」

 そしてこの二人の取り調べ……多分警察より厳しいんだろうな……
 でもどこまで耐えられるか、俺はちょっと楽しくなっていた……



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