妹に突然告白されたんだが妹と付き合ってどうするんだ?

新名天生

文字の大きさ
上 下
12 / 255

3-2 美少女襲来

しおりを挟む

 夕方自宅のリビング

母親が帰ってくるまでの栞との唯一の二人きりの時間
いつもは、まったりお茶を飲みながらの雑談タイムなんだが…


「ふえええええええええええええんおにいちゃああああああああん」

「ああ、よしよし」

肩に寄りかかり泣いてくる妹の頭をなでつつ慰める

「しおりねお兄ちゃんの視線をね後ろから感じてすっごく幸せな気持ちで学校にいってたのおおおお、もう学校行きたくないいいいいい」

ポンコツ、ヤンデレに続いて幼児化か、いよいよヤバイかな?かわいいけど。

「大丈夫大丈夫、遠くても見ててあげるから」

「ほんと?」
泣き張らした顔で下から見上げてきて、もうウサギかってくらい可愛すぎる妹。


「栞の事、昔も今もいつも見てるよ」

頭を抱き寄せ肩口に引き寄せる

本当は抱き締めたかったけど自重自重。

「うん栞もいつも見てるよ、お兄ちゃんの事を」

「あ、う、うん」

なんか今殺気を感じたんだが気のせい、だよな…

暫くして妹が落ち着くのを待って本題あ、いや雑談?に入る。


「あのさあ栞、昔さー近所に半年位かなー?外国人っぽい子居たの覚えてる」

「うーーーんどんな子?」
かなり近いが、妹は俺の隣に座り直し、紅茶を飲みつつ首をかしげこちらを見つめている。

「えーーっと銀髪で碧眼の色の白い」


「あーーーー、美智瑠ちゃんねー」


「俺はみつるって読んでたよ、ってか栞、女の子って知ってたのか?」

「うん、ショートカットで半ズボンだし、サッカーとかしてたけど知ってたよ、お兄ちゃん知らなかったの?」

「いや自分の事を僕っていってたし」

「えーーでも顔見たらわかるよーーあんなに綺麗な……」

「あーーーーーーーーーー!」

「どうした?」

「新入生代表の挨拶した娘、美智瑠ちゃんだ!、お兄ちゃん知ってたの?」

「いや誰かさんのお陰で入学式の記憶は一切ない」

「お兄ちゃんがすぐに返事くれればお兄ちゃんの記憶も飛ばなかったし、私も泣かなかったんだけどねーーーー」

すぐに返されすっとぼけてみる

「そうですねーーー」
「そうですよーーー」



「ところで…入学式の記憶が一切ないお兄ちゃんが、どうして今日美智瑠ちゃんの話しをしてきたのか、じっくり聞かせてくれるよねーーーー」

と言って満面の笑みを見せ手を握ってくる。

爪が痛い痛い痛い、あと目が全然笑ってねえええええ。




俺は覚悟を決め今日の昼の話をした。



####




「9年ぶりかな?ゆう久しぶり」

「お前女子だったのか」

「言ってなかったよな、そう僕はみた通り女さ証拠見る」

そういうと制服のボタンを外そうとする。

「いやいい、わかったから、こんな所で脱ごうとするな」

慌てて顔を背ける

「相変わらず優しいな君は、そしてかっこよくなったよ」

美智瑠は立ち上がり俺の前でくるりと回る
スカートの裾がめくれ太もも辺りまで見える。

「おっと」

その裾を抑え膝の辺りに手を置いた姿勢のまま

「僕もそこそこいい女になったろ?」

「ああ、見違えたよ」

そりゃ男と思ってたからな。

「ありがと」

その笑顔が9年前の少年の様な笑顔と重なる。

「こっちに戻ってくる事になったんで、髪を伸ばしてちょっと頑張って見たんだ」

「頑張ってみた?」

「9年前にすっかり男の子にされた友人に、今度はちゃんと女の子って認識される為にね」
ペロッっと、いじめっこの様に舌を出す美智瑠。
そのピンクの下にぞくりとしてしまう。


「君に合いに戻ってきた」
左手を腰に右手の指をピストルの様にしてこちらに指差しポーズを決め、その手を開き
「なーーーんてね」

と、言いケラケラ笑う、何処まで本心で、何処まで冗談かわからない。

「何処かで会えるだろうと思っていたけど、まさか同じ高校だったなんてね、入学式の壇上から君を見つけた時はまさかと思ってびっくりしたよ」

「入学式の壇上?、あー、新入生代表の美少女ってお前か」

「あははは、誰が言ったか知らないけど美少女ね、ありがとうって言っておいてくれ」

「お前、首席で入ったってことか、てかそんだけの学力があったらもっと良いところ行けただろ?」
家が近いって理由で入った俺も人の事は言えないが

「君の家に近い高校なら、君に会える可能性が高いから選んだんだよ」

今度はなーーんてとは言わなかった。

「おっとそろそろ行かなくちゃ、じゃあまたな、ゆう」

「あ、ああ」

俺は振り返りもせずに歩いていく、美智瑠の姿を見つめていた。



と妹に昼の説明をした所。

「お兄ちゃん」

「な、なに?」

「呪いの本ってどこ行けば売ってる?あとわらって何処に売ってるのかなーーー?」


「………」


今度は闇落ちですかそうですか…





名前   渡ヶ瀬 美智瑠
バスト  88(願望)
ウエスト 55(目標)
ヒップ  90(妄想)
好きな物 正義!
嫌いな物 いじめダメ絶対!
趣味   散歩
特技   サッカー




しおりを挟む
Twitterやってます。https://twitter.com/niinaamesyou
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。 果たして、阿宮は見知らぬ世界でどう生きていくのか————。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

処理中です...