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妹としたいと想像するのはいけない事ですか?
第15話 同衾
しおりを挟むとりあえずお互い交代で身体を洗いっこし、最後にまた一緒に湯船に浸かった。
すべすべの妹の肌、そして楽しそうにゴシゴシと僕を洗う妹の姿を見て一瞬昔を、小学生の頃の事に戻ったような感覚になる。
そのおかげか? 一度果ててしまったからか? 僕の興奮は少し収まっていた。
そこからは普通の兄妹……子供同士の兄妹の様に、昔を思い出す様に、普通に、ごく普通にお風呂に入った。
楽しかった、久しぶりに心の底から笑った。
そして妹とは、今日から毎日お風呂に一緒に入る事を約束する。それを聞いた詩音は今までで一番の笑顔を僕に見せてくれた。
僕はこの笑顔を一生わすれないだろう、そしてこれからも妹をどんどん笑わせたい、笑顔でいさせたいと心に誓った。
しかし……僕は部屋に戻ると少し冷静になる。そして完全に自己嫌悪に陥った。
そうなんだ……いい感じで終わったからなんとも思わなかったが……僕は詩音に詩音の身体に興奮しているって言ってしまった……そして……それを本人に言いあまつさえ詩音の身体に……出してしまうななんて……と。
僕は……なんて駄目で最悪な兄なんだと自己嫌悪に陥る……いや、そもそも昨日までの詩音の態度こそ、僕には相応しかったんではないかと……そう思ってしまう。
詩音がまだ小学生の時、僕は詩音を見て勃ってしまった。
膨らみ始めた胸を見て、まだ色も殆どついていなかった詩音の小さな乳首を見て僕は興奮してしまった……そして自分の物を……勃たせてしまった。
だから詩音から離れようとした、そしてその後の詩音の態度……僕は勃たせてしまったから、それを詩音に見られ、軽蔑されたと思っていた。
そして僕は詩音から距離を起き、アニメや漫画、同人誌や小説で自分の性的趣味を満足させて来た。実の妹に興奮してしまう自分の気持ちを誤魔化していた。
妹がいるのに僕は仮想に妹で……妹の幻影でずっと自分を、自分の事を慰めていた。
止めようと、ずっとそんな事は止めようと思っていた。
でも好きだと言う気持ちは……止められなかった。
これから僕はどうすれば……詩音を前にして、理想の妹を前にして、耐えられるのだろか……。
「お兄ちゃん!?」
僕はベットに腰掛け頭を抱えていると、突然扉が開き詩音が僕を見て大きな声を上げる。
「お兄ちゃん? どうしたの? 頭痛いの?」
「いや、大丈夫だよ、ちょっと考え事をしてただけ……それより詩音……だ、駄目だよ、勝手に開けちゃ」
「……ご、ごめんなさい……」
「いや、いいよ……それで、どうしたの?」
お風呂から上がり僕は早々に部屋に戻った。
さすがに一緒に着替えるのは憚られると思ったから。
「あ、あのね、今日は一緒に寝ちゃ駄目かなって……」
「え?」
「お兄ちゃんと……もっとお話したいなって……駄目?」
詩音は枕を後ろ手に持ち、首を傾け懇願する様にそう言った。
「いや、えっと」
一緒に寝る……いや、寝るってベットに入ってお話するだけだよ……今、詩音はピンクの可愛いフリフリ付いたパジャマを着ている……可愛いらしいパジャマ姿……僕はゴクリと唾を飲んだ。
大丈夫、さっきは裸だったんだ……耐えられる……僕は……耐えられる。
そう判断をして、妹をおいでと部屋に招き入れた。
「わーーーーい」
子供の様にはしゃぎ僕の横に、ベットにダイブする妹……ヤバい……可愛い……可愛い過ぎる。
でも大丈夫、これ以上は……大丈夫……僕は耐えられる。
そう呪文の様に頭の中で唱えながら、妹と一緒にベットに入った。
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