13 / 19
11.
しおりを挟む
「甘いなシャクター卿は。馥郁と撒き散らすその甘さに愁苦してついつい、愚痴を言いたくなってしまったよ。実を言うとね、シャクター卿とキャンディス・ノラックの関係性がまだ解き明かせていないのだよ。」
「ちっ……何の事かわからんな。疑われているようで不快だ。失礼する。」
立ち上がろうとしたシャクター卿だったが、ルフィーリアは扇をゆっくりと閉じながら、
「ああ、言い方が悪かったかな、マルティネス男爵?」
手の中に扇を握る。
「!……謀(たばか)ったな。」
「人聞きが悪いな。私は二人の関係は知らないとは言ったが、シャクター卿の悪事を掴んでいないとは一言も言ってはいないよ?ただ貴方がこの場から逃げられるチャンスを窺っているようだったから、逃げても無駄だと言っておきたくてね。」
ニッコリ(ルフィーリア)。
浮いた尻を下ろすシャクター卿。
暗躍を繰り返した御大は悪運もこれまでかといった表情で、自虐気味に口角を上げ、それを見たルフィーリアもまた、この男とはまだまだ心理戦を楽しめそうだ、と事後の駆け引きを予想して心が躍った。
「架空の男爵を作り上げ資金横領、隠匿、反皇族組織への資金援助、いや、その親玉かな?まあいいや。時間はいくらでもある。ゆっくりと聞き出すとしよう。とても楽しみだ。」
反皇族組織とはハバ下ハグを悪用する闇組織のことだ。ルフィーリアは、絶対に逃さない、という目で会場を見渡し、招待客の中で不穏に騒ぐ者達を記憶していく。
キィ……非常出入り口の扉から男が入ってきて扉を閉めた。細目の男だ。
握った左腕を直角に折り胸の前に、右手を後ろに回して、男は頭だけを下げた。
これはシャングリラ王国において、腕で相手との間に結界を作り、神聖な相手、敬意を払う相手に挨拶をする場合に行う作法。ちなみに女性の場合は扇を使う。
(そう、契約は履行されたのね、お疲れ様、ミシェル。)
ルフィーリアは表情を変えず、欲しかった対価を得られたと知って心が凪いでいく。
(最良ではないけれど、上々よ……さあ、私の番ね。)
くるりと身を翻し、ただ白く座り込むジャックに歩み寄るルフィーリア。
「ジャックが私に目もくれずキャンディス・ノラックを追いかけていてくれたおかげでこの一年は楽に過ごせたよ。よーく見なければソフィーリアと見分けがつかないと言われているのに、君は私をひとめ見て別人だと気付いたね。ジャック?」
ルフィーリアが屈んで膝を抱え、ジャックと目線を合わせる。
だが目線は合わない。ジャックの意識はここにはない。
「キャンディ……僕はここにいるよ……」
小さな声で呟いている。
「かくれんぼかい?……でておいで僕のキャンディ……」
「そうか。君はかなり深く洗脳されているんだね。」
ルフィーリアは悲しげにジャックを見つめる。
「暗示は自発的に考え方を変えるよう仕向けるものだから、暗示にかかっている事を自覚させれば解けやすい。対して洗脳とは、物理的・社会的圧力による操作により思想や価値観を強制的に改変させる。だから洗脳を解く事はとても難しいとされているんだ。」
ルフィーリアが語る横で、キャンディスがジャックを揺さぶって、私はここよ!、とアピールしている。
「ん!んん!」
「キャンディス・ノラック。無駄だよ。殿下が見ているのは理想のキャンディさ。淫乱悪女のきみじゃあない。」
「んんん!んんんん!」
(失礼ね!誰が淫乱悪女よ!)
「ジャック。私を見て。ジャック。」
キャンディスを無視してジャックの頬に手を伸ばすルフィーリア。
「一度でいい。私の目を見るんだ。ジャック。ジャック……。」
ルフィーリアはジャックの頬を両手で包み、ジャックの名を呼び続けた。
ジャック……ジャック……ジャック……
そうして刹那。
ジャックの瞳に光が戻ってくる。
「……だれ?」
「ルフィーリアよ。ルフィーリア・カヌカ・フェイン。」
「ルフィーリア・カヌカ・フェイン。」
「そうよ、いい子ね。貴方とソフィーリアの婚約は白紙になったわ。婚約していた事実さえ消えたから、貴方はソフィーリアに対して罪悪感を抱く必要はないの。ソフィーリアは今後、私の祖国の王子と結婚して幸せになるわ。素敵でしょ?」
「素敵だね。」
「ジャック……貴方のミルキーブロンドはとても柔らかくて甘くて素敵……透き通るミルキーアイを見ていると食べてしまいたいくらい愛しい気持ちが溢れてくるの……私ね、貴方が好きよ。貴方の顔、声、仕草、少しバカなところも可愛いわ。ジャック……私にしなさい、ジャック……私と結婚しましょう。」
「結婚するよ。ルフィーリア。君と結婚する。」
「安心して、ジャック、私達は既に婚約済みよ。学院を卒業したらすぐに式をあげましょうね。可愛いジャック私の可愛いひと。」
「可愛いルフィーリア。僕の可愛いひと。」
頬を染めた夢見心地でうっとりとルフィーリアを見つめて、ルフィーリアから差し出された手をギュッと握るジャック。
「ん……んん……」
(何を……したの……)
腰を抜かしてひっくり返るキャンディス。
「教えてほしい?簡単よ。」
にっこり。
「貴方の洗脳よりも強力な洗脳をかけたのよ。私がただソフィーリアに似ているだけで選ばれるわけないでしょう?
私はね、この魅了の魔法のせいで隣国の地下牢に一生閉じ込められて終わる運命だったの。こんな強力な魅了魔法、怖いでしょ?私だって怖いもの。
皆が私を怖がって閉じ込めるのはしょうがないと思っていたわ。倫理観は人並みにあるから暴れる気にもならなかったし。
そうしたら、この国の使者がいらしてね?ジャック皇太子殿下を救ってくれたらジャック皇太子殿下の皇妃に迎えてくれるっていうじゃない?
おまけにジャックって私の好みドストライク。」
ぽっと頬染めるルフィーリア。
「んん……んんんんんんんん……」
(やめて……ジャックは私と結婚するのよ)
「私、貴方みたいなおバカさん、嫌いじゃないのよ。でもね、貴方、殿下の心、壊してしまったでしょう?
殿下に理想のキャンディス像を植え付けて操り、実際のキャンディスは淫乱悪女と知って殿下の心は壊れてしまった。
洗脳は拷問よ。キャンディス・ノラック、貴方はノラック家から除籍、除名され、たった今から、反逆者キャンディスとして裁かれます。
ね。どうやるか知りたい?魅了ってね、あまりにも強力だと、心が消えるのよ?」
「んん……んん……」
(いや……ごめんなさい、ゆるしてくださいごめんなさいごめんなさい……)
「残念だわ、キャンディ。こんなかたちで貴方が終わるなんて。」
くす。
「ちっ……何の事かわからんな。疑われているようで不快だ。失礼する。」
立ち上がろうとしたシャクター卿だったが、ルフィーリアは扇をゆっくりと閉じながら、
「ああ、言い方が悪かったかな、マルティネス男爵?」
手の中に扇を握る。
「!……謀(たばか)ったな。」
「人聞きが悪いな。私は二人の関係は知らないとは言ったが、シャクター卿の悪事を掴んでいないとは一言も言ってはいないよ?ただ貴方がこの場から逃げられるチャンスを窺っているようだったから、逃げても無駄だと言っておきたくてね。」
ニッコリ(ルフィーリア)。
浮いた尻を下ろすシャクター卿。
暗躍を繰り返した御大は悪運もこれまでかといった表情で、自虐気味に口角を上げ、それを見たルフィーリアもまた、この男とはまだまだ心理戦を楽しめそうだ、と事後の駆け引きを予想して心が躍った。
「架空の男爵を作り上げ資金横領、隠匿、反皇族組織への資金援助、いや、その親玉かな?まあいいや。時間はいくらでもある。ゆっくりと聞き出すとしよう。とても楽しみだ。」
反皇族組織とはハバ下ハグを悪用する闇組織のことだ。ルフィーリアは、絶対に逃さない、という目で会場を見渡し、招待客の中で不穏に騒ぐ者達を記憶していく。
キィ……非常出入り口の扉から男が入ってきて扉を閉めた。細目の男だ。
握った左腕を直角に折り胸の前に、右手を後ろに回して、男は頭だけを下げた。
これはシャングリラ王国において、腕で相手との間に結界を作り、神聖な相手、敬意を払う相手に挨拶をする場合に行う作法。ちなみに女性の場合は扇を使う。
(そう、契約は履行されたのね、お疲れ様、ミシェル。)
ルフィーリアは表情を変えず、欲しかった対価を得られたと知って心が凪いでいく。
(最良ではないけれど、上々よ……さあ、私の番ね。)
くるりと身を翻し、ただ白く座り込むジャックに歩み寄るルフィーリア。
「ジャックが私に目もくれずキャンディス・ノラックを追いかけていてくれたおかげでこの一年は楽に過ごせたよ。よーく見なければソフィーリアと見分けがつかないと言われているのに、君は私をひとめ見て別人だと気付いたね。ジャック?」
ルフィーリアが屈んで膝を抱え、ジャックと目線を合わせる。
だが目線は合わない。ジャックの意識はここにはない。
「キャンディ……僕はここにいるよ……」
小さな声で呟いている。
「かくれんぼかい?……でておいで僕のキャンディ……」
「そうか。君はかなり深く洗脳されているんだね。」
ルフィーリアは悲しげにジャックを見つめる。
「暗示は自発的に考え方を変えるよう仕向けるものだから、暗示にかかっている事を自覚させれば解けやすい。対して洗脳とは、物理的・社会的圧力による操作により思想や価値観を強制的に改変させる。だから洗脳を解く事はとても難しいとされているんだ。」
ルフィーリアが語る横で、キャンディスがジャックを揺さぶって、私はここよ!、とアピールしている。
「ん!んん!」
「キャンディス・ノラック。無駄だよ。殿下が見ているのは理想のキャンディさ。淫乱悪女のきみじゃあない。」
「んんん!んんんん!」
(失礼ね!誰が淫乱悪女よ!)
「ジャック。私を見て。ジャック。」
キャンディスを無視してジャックの頬に手を伸ばすルフィーリア。
「一度でいい。私の目を見るんだ。ジャック。ジャック……。」
ルフィーリアはジャックの頬を両手で包み、ジャックの名を呼び続けた。
ジャック……ジャック……ジャック……
そうして刹那。
ジャックの瞳に光が戻ってくる。
「……だれ?」
「ルフィーリアよ。ルフィーリア・カヌカ・フェイン。」
「ルフィーリア・カヌカ・フェイン。」
「そうよ、いい子ね。貴方とソフィーリアの婚約は白紙になったわ。婚約していた事実さえ消えたから、貴方はソフィーリアに対して罪悪感を抱く必要はないの。ソフィーリアは今後、私の祖国の王子と結婚して幸せになるわ。素敵でしょ?」
「素敵だね。」
「ジャック……貴方のミルキーブロンドはとても柔らかくて甘くて素敵……透き通るミルキーアイを見ていると食べてしまいたいくらい愛しい気持ちが溢れてくるの……私ね、貴方が好きよ。貴方の顔、声、仕草、少しバカなところも可愛いわ。ジャック……私にしなさい、ジャック……私と結婚しましょう。」
「結婚するよ。ルフィーリア。君と結婚する。」
「安心して、ジャック、私達は既に婚約済みよ。学院を卒業したらすぐに式をあげましょうね。可愛いジャック私の可愛いひと。」
「可愛いルフィーリア。僕の可愛いひと。」
頬を染めた夢見心地でうっとりとルフィーリアを見つめて、ルフィーリアから差し出された手をギュッと握るジャック。
「ん……んん……」
(何を……したの……)
腰を抜かしてひっくり返るキャンディス。
「教えてほしい?簡単よ。」
にっこり。
「貴方の洗脳よりも強力な洗脳をかけたのよ。私がただソフィーリアに似ているだけで選ばれるわけないでしょう?
私はね、この魅了の魔法のせいで隣国の地下牢に一生閉じ込められて終わる運命だったの。こんな強力な魅了魔法、怖いでしょ?私だって怖いもの。
皆が私を怖がって閉じ込めるのはしょうがないと思っていたわ。倫理観は人並みにあるから暴れる気にもならなかったし。
そうしたら、この国の使者がいらしてね?ジャック皇太子殿下を救ってくれたらジャック皇太子殿下の皇妃に迎えてくれるっていうじゃない?
おまけにジャックって私の好みドストライク。」
ぽっと頬染めるルフィーリア。
「んん……んんんんんんんん……」
(やめて……ジャックは私と結婚するのよ)
「私、貴方みたいなおバカさん、嫌いじゃないのよ。でもね、貴方、殿下の心、壊してしまったでしょう?
殿下に理想のキャンディス像を植え付けて操り、実際のキャンディスは淫乱悪女と知って殿下の心は壊れてしまった。
洗脳は拷問よ。キャンディス・ノラック、貴方はノラック家から除籍、除名され、たった今から、反逆者キャンディスとして裁かれます。
ね。どうやるか知りたい?魅了ってね、あまりにも強力だと、心が消えるのよ?」
「んん……んん……」
(いや……ごめんなさい、ゆるしてくださいごめんなさいごめんなさい……)
「残念だわ、キャンディ。こんなかたちで貴方が終わるなんて。」
くす。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望

三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

もう一度7歳からやりなおし!王太子妃にはなりません
片桐葵
恋愛
いわゆる悪役令嬢・セシルは19歳で死亡した。
皇太子のユリウス殿下の婚約者で高慢で尊大に振る舞い、義理の妹アリシアとユリウスの恋愛に嫉妬し最終的に殺害しようとした罪で断罪され、修道院送りとなった末の死亡だった。しかし死んだ後に女神が現れ7歳からやり直せるようにしてくれた。
もう一度7歳から人生をやり直せる事になったセシル。

愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる